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「毎日の歩数で死亡率が変わる!?」医師が語る歩行のメリットと50~60代最新データ

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ゆうゆうtime編集部

「最近、あまり運動できていないかも」「昔ほど歩かなくなった気がする」——そんなふうに感じることはありませんか。
実はこの5年で、50代・60代の平均歩数は約20%増加していると言います。ゆうゆうtimeでは、株式会社NTTドコモの「dヘルスケア」利用者データをもとにまとめられた「からだデータ白書2025」から、50代・60代女性の健康行動に注目しました。特別な運動をしなくても、日々の暮らしの中で“歩くこと”が重要みたい!

歩くことが、いつの間にか習慣に。50代・60代の歩数が大きく増えています

2025年の分析によると、50代・60代の平均歩数はいずれも2020年比で約20%増加しました。
50代は4,891歩から5,904歩(+20.7%)、60代は4,556歩から5,500歩(+20.7%)と、どちらの世代でも大きな伸びが確認されています。
外出や移動の機会が変化する中で、歩くことを生活の中に取り戻す動きが広がっているようです。

よく歩いているのはどの世代?どの地域?

年代別に見ると、30代が6,145歩で最も多い結果となりました。
リモートワークやハイブリッド勤務の定着により、通勤時間やすきま時間を活用して歩く習慣が根づき始めていると考えられます。

地域別では、東京都が6,056歩で最多でした。特に都心部では交通インフラが発達している一方で、日常の移動距離が長く、通勤・買い物・余暇などの行動機会の中で自然と歩数が増える傾向が見られます。また、ウォーキングやランニングを日課にする層が多く、「健康意識の高さ」と「都市型ライフスタイル」が両立していることも見てとれます。

「毎日の歩数で死亡率が変わる!?」医師が語る歩行のメリットと50~60代最新データ(画像3)

N=2,337,547人(dヘルスケアユーザー)

記録するだけでも、意識が変わる。無料ユーザーにも広がる変化

健康管理アプリ「dヘルスケア」では、有料・無料を問わず歩数が増加しています。2025年のデータでは、有料版ユーザーが平均6,099歩、無料版ユーザーが5,251歩となりました。
自身のデータを見える化する仕組みが、日々の小さな達成感を生み、継続の動機づけとなっていると考えられます。

医師も注目する歩数と健康の「関係」

からだデータ白書では、医師でありデジタルヘルス分野の研究・実践にも携わる石井洋介医師のコメントが紹介されています。

石井医師によると、dヘルスケア利用者の歩数は前回調査時より着実に増加しており、「歩数を記録すること自体が行動変容につながっている」ことがデータから読み取れるといいます。

また、近年の疫学研究では、1日2,200歩程度の低活動群と比べ、9,000〜10,500歩歩く人では死亡率が31〜39%低下し、心血管疾患の発症リスクも下がることが示されています。一方で、健康効果が現れ始めるのは4,000〜4,500歩程度からであり、「必ずしも1万歩を目標にする必要はない」という点も重要なポイントです。

さらに、歩数はメンタルヘルスにも関係しています。1日7,000歩以上歩く人は、5,000歩未満の人に比べて、うつ病のリスクが約30%低く、1,000歩増えるごとにリスクが低下する傾向も報告されています。

石井医師は、こうした研究結果を踏まえ、「今日より500歩、1,000歩多く歩くだけでも、体にも心にも良い影響が期待できる」としています。
白書で示されたように、データを意識して歩くことを続けることが、さらなる行動変化や健康的な日々につながっていくと考えられます。

PROFILE
石井洋介●いしいようすけ
高知大学卒。高知県の近森病院で初期研修後、横浜市立市民病院外科へ。現在はおうちの診療所中野院長、株式会社omniheal代表取締役、日本うんこ学会会長、高知大学デジタルヘルス学講座特任准教授、デジタルハリウッド大学大学院特任助教、東京慈恵会医科大学臨床講師(家庭医実習)。

【まとめ】数字をヒントに、自分らしい健康習慣を

今回の白書からは、健康行動を特別なものにせず、日常生活の中で少しずつ積み重ねていく姿が見えてきます。
データを参考にしながら、自分のペースで続けることが、これからの健康づくりにつながりそうです。

【調査概要】
調査タイトル:からだデータ白書
調査方法:「dヘルスケア」ユーザーの「歩数」「体重」「BMI」「血圧」の集計・分析
調査時期:2024年10月1日〜2025年9月30日
調査対象人数:2,337,547人
調査機関:株式会社NTTドコモ

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