50代、60代は知っておきたい「政府の、電気代・ガス代を安くします」はよいこと??【金子恵美さんのターニングポイント#4】
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鵜澤みな子
医療費、ガス・電気代。全部、政治が関係しています
——ゆうゆう世代が知っておきたい昨今の政治の動きについて教えてください。
自民党が連立を組んだ日本維新の会は、現役世代の社会保険料を年間6万円引き下げるという公約をかかげています。これを実行するには、医療費を年4兆円以上削減しなくてはならないんですよ。
では、何をして削減するか。維新の会の提案では、全国の病院の病床を11万床減らすことも盛り込んでいます。人口が減っている地域では稼働していない病床はあるかもしれませんが、全国で11万床ともなるとあれこれ影響が出るはずです。
維新の会は、病床削減で1兆円浮くと主張していますが、医療難民が生じないかという懸念もあります。また、すでに昨年末には、OTC類似薬の保険給付を見直しする報告で自維が合意されました。OTCとはオーバーザカウンター、いわゆる店頭で買う医薬品を指しています。
同じ湿布でも処方箋を出してもらった場合は安く手に入りますが、市販薬だと値段がうんと高いですよね。処方箋を受けるOTC類似薬の場合、薬剤費の1/4の追加負担がかかることになり、明確に出費が増えるわけです。
現役世代の社会保険料を引き下げるための改革=暮らしに少なからず影響があるということを知っておいていただきたいですね。
——引き下げでいうと、1月から3月はガス・電気代が引き下げになりました。
1月から3月まで、政府は電気代、ガス代を安くしますと言っているけれど、これって応急処置でしかないんです。
これには、「安全保障」が関係しています。安全保障というと国防をイメージするかもしれませんが、エネルギーや食糧も安全保障なんですね。
日本は、エネルギーの自給率は1割くらい。ほとんどが海外の化石資源に依存しているわけです。昨今、電気代が高くなったのには、ロシアのウクライナ侵攻が背景にあります。
ロシアへの制裁としてロシア産化石燃料購入を削減した欧州・米国・日本に対し、ロシアは天然ガスの供給を大きく減らすことをしてきました。天然ガス石炭価格は高騰し、特に日本の発電依存度が高い天然ガスと石炭価格が高騰したことで、日本の電気料金が高くなったんです。エネルギー価格が上がり、物価上昇を引き起こしたわけです。
世界の動き、国際情勢が私たちの暮らしに影響を与えているということを、もっと知ったほうがいいと思います。
——お話を伺うと、日本の行く末に少々不安を感じる部分もあるのですが…。
不安を解消するには、政治に関心を持って意思表示をすること。「何だか知らないうちに、医療の仕組みが変わっていた」などとならないように、政治の動きを知っておいたほうがいいと思います。政治は本当に生活そのものっていうか、生活に密着しているものなのです。
高市さんは、ネットの反発も含めて国民の声に敏感で、しばしば軌道修正をしています。声を上げる人がいないと、政治家が勝手に決めてしまう可能性があります。そのブレーキとなるのが皆さんの一票です。投票せずに不満だけ持っていてもしょうがないですよね。選挙に行って意思表示をすることが、不安の解消につながると思います。
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