記事ランキング マンガ 連載・特集

ヒット曲を連発するも歌手活動休止【庄野真代さん・71歳】「まぁ、いいか」は、人にも自分にもやさしくなれる、魔法の言葉

公開日

更新日

恩田貴子

40代で大学入学、50代でNPO法人の設立、60代からのチアリーディング挑戦––––。軽やかなスタンスで次々と新しい扉を開けてきた歌手の庄野真代さん。そんな庄野さんに、前へ進む勇気をくれる「言葉」とは?

PROFILE
庄野真代さん 歌手

しょうの・まよ●1954年大阪府生まれ。76年に歌手としてデビュー。
2000年、音楽活動と並行して法政大学人間環境学部に入学し、英国留学を経て、06年に早稲田大学大学院アジア太平洋研究科を修了。
同年にNPO法人「国境なき楽団」(現・市民活動団体「国境なき楽団PLUS」)を設立。
「子ども食堂 しもきたキッチン」主宰。

傷つくこともあるけれど“素の私”で生きていきたい

「飛んでイスタンブール」などのヒット曲を連発し、多忙な日々を送っていた1980年。歌手の庄野真代さんは音楽活動を休止し、2年間の世界一周の旅へ出た。多くの人が驚いた大胆な決断。しかし庄野さんにとっては、自然な流れだったという。

「『そうだ、旅人をやってみよう!』と思いついて出発した。ただそれだけなんです。たとえるなら、エステに行ってみよう、くらいの感覚でしょうか(笑)。だから皆さんが思われるような、“人生の決断”というわけではなかったんです。私はやりたいことを思いついたら、まず自分にGOを出すタイプ。一歩足を踏み出してから、『じゃあ、このGOを成功させるためには?』と考えるんです。もし、これは無理だな、自分に合っていないなと思ったら、足を引っ込めればいい。計画性はゼロだけど(笑)、その気質のおかげで、いろいろなことにチャレンジできたのかもしれませんね」

40代で大学入学、50代でNPO法人の設立、60代からのチアリーディング挑戦––––。軽やかなスタンスで次々と新しい扉を開けてきた庄野さんだが、歩む場所が変わっても、心の軸にはいつもある言葉があった。

「どこで聞いたのかは忘れてしまったのだけど、『素敵とは、“素手”で“敵”に向かうことだ』とおっしゃっていた方がいて。それを聞いて感動したんです。武器を持たず鎧もつけず、ありのままの自分で人と向き合う。私もそんなふうに“素敵”に生きていけたらって」

【素敵に生きる】

ここでの「素敵」とは、「素手で敵に向かう」こと。本来の語源とは異なるものの、飾らない心で生きることこそが本当の強さだという思いが込められている。「嘘をついたり、見栄をはったりせずありのままの自分でいたいものですね」

画面トップへ移動