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ヒット曲を連発するも歌手活動休止【庄野真代さん・71歳】「まぁ、いいか」は、人にも自分にもやさしくなれる、魔法の言葉

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恩田貴子

素手で向き合えば傷つくこともある。ときには行き詰まったり予想外の事態が起きたりすることも。

「そんなときにつぶやくのが、『まぁ、いいか』。口にすると不思議と気持ちが切り替わり、『こういう人もいるよね』『そんな考えもあるんだね』と思えるんです。以前は『仕方がない』と思っていたけれど、そこにあったのは諦めの気持ち。だから不満が残るんですよね。でも『まぁ、いいか』は、前向きなリセットを促してくれる気がして。ネガティブな感情も、しゅっと一瞬でなくなっちゃう!」

「まぁ、いいか」精神を身につけたのは、還暦を過ぎた頃。「子育て中にこの言葉を知りたかった!」と、庄野さんは苦笑いを浮かべる。

「子どもが小さい頃は、いつもカリカリして、鬼の形相で雷を落としていましたから(笑)。あの頃『まぁ、いいか』と思えていたら、もっとラクになれたんじゃないかな」

今は、この言葉を自分自身への許しとしても役立てているという。

「失敗しても『まぁ、いいか、次があるさ』と思えたら、きっとまた次の一歩が踏み出せる。『まぁ、いいか』は、人にも自分にもやさしくなれる、魔法の言葉なんです」

【まぁ、いいか】

物事が思いどおりに進まないとき、心をふっと軽くしてくれる魔法の言葉。「努力しても、結果が伴わないことは誰にでもあります。そんなときこそ、『まぁ、いいか』。自分を責めても落ち込むだけ。許すことで、また前へ進む力が生まれる気がします」

今も耳によみがえる祖母の「おおきに」の声

庄野さんには、最近よく思い出す光景がある。

「祖母は誰に対しても、どんな場面でも『おおきに』と言う人で。折に触れてその姿を思い出すんです。私自身、年を重ねるごとに周囲への感謝の気持ちが強くなっているからかもしれませんね」

感謝の思いを伝えるために、近頃はメールの返事ひとつでも、必ず『ありがとう』から書き始めているという。

「目に見えるもの、見えないもの、すべてにやさしくありたいと思うんです。『ありがとう』は、その初めの一歩。自分の言動が誰かを傷つけてしまうことがあるからこそ、この気持ちは忘れたくない。これからも、『ありがとう』を大切に伝え続けていこうと思います」

【ありがとう】

日々の暮らしの中で出会う人、起きる出来事、さらには“見えない支え”にまで向けられる感謝の気持ち。「2018年に始めた『子ども食堂 しもきたキッチン』。その活動の中で、無償で支えてくださる方々の存在に触れ、改めて感謝を伝える大切さを実感しました」

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※この記事は「ゆうゆう」2026年2月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

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