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つるバラ剪定と誘引のコツ!バレンタインデーまでに済ませたい基本手順【ガーデニング】

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吉原美奈子

つるバラ剪定と誘引のコツ!バレンタインデーまでに済ませたい基本手順【ガーデニング】

つるバラは情景を作り出してくれる優れた素材です。パティオのバラの枝先をイスに軽くタッチさせ、心に残るシーンを演出。

2月はバラの剪定の適期ですが、つるバラはそれより数週間早く行うのがよいとされています。5月に圧巻のつるバラのアーチやフェンスを見たいなら、2月中旬までには作業を終わらせように頑張りましょう。

つるバラ剪定と誘引のコツ!バレンタインデーまでに済ませたい基本手順【ガーデニング】(画像2)

中央のデザインを目立たせ、両側につややかなピンクのつるバラを誘引した海外の庭。花も葉も美しく、手入れのよさがうかがえます。

つるバラの誘引はバレンタインデーまでに

庭にバラとつるバラの両方がある場合、冬の剪定作業はつるバラのほうを先に行うのが原則です。
1~2月はバラが完全に休眠している時期のため、を切ってもへのダメージが少ないのですが、2月中旬を過ぎると地中の根が目覚めて樹液がに上がり始めます。

気温も次第に上がりだし、その年の天候にもよりますが、バラの芽はぷっくりとふくらんだり、早い時には芽が動き出してしまいます。

つるバラは剪定の後にをアーチなどの構造物に這わせる誘引作業が必要ですが、芽がふくらんでしまうと、作業中に大切な芽を傷めたり欠いたりしてしまうことも多くなります。

そういう理由で、つるバラは芽が動く前の2月中旬、つまりバレンタインデーまでに誘引を終わらせることが勧められているわけです。

つるバラ剪定と誘引のコツ!バレンタインデーまでに済ませたい基本手順【ガーデニング】(画像3)

やわらかいピンクのウェーブがかったセミダブルのバラをゆるく誘引して、自然な風情を演出しています。

また、樹液が動き始めるとがポキッと折れたり、曲げた部分から裂けることも起こりやすくなり、これはを大事にしたいつるバラにとっては致命的なことです。
バラの冬剪定は多少ずれ込んでも許容範囲ですが、つるバラは期日を考えて作業を行ってください。

なお、上記は東京近郊の作業時期であり、寒冷地になるほど2月下旬~3月上旬へと時期をずらして行うようにします。

つるバラ剪定と誘引のコツ!バレンタインデーまでに済ませたい基本手順【ガーデニング】(画像4)

海外の公園にある大きなバラのトンネル。枝が旺盛に伸びるランブラーローズを這わせた、一般家庭ではなかなかできない仕立てです。

切る枝と残す枝を見極める

まずつるバラをしばっていた麻ひもやビニタイを全部はずし、不要なを整理する剪定を行います。
完全に枯れているや、四季咲き返り咲き性の場合は鉛筆以下の細いを付け根から切り落とし、よいを残しましょう。

よいとは昨年に伸びたシュート(新)や、3年以内の太くて表面につやがあり、軽くしなるような弾力性のあるを指します。

四季咲き性のつるバラでは、4年5年と花を咲かせた古くごつごつしたは役目が終わっていることがほとんどで、残してもよい花を多く付けることはありません。
そのが出ている付け根の部分からのこぎりで切り落とします。

つるバラ剪定と誘引のコツ!バレンタインデーまでに済ませたい基本手順【ガーデニング】(画像5)

キモッコウバラは普通のバラとは生育の仕方が異なり、花後の5~6月に枝を切って誘引。2月は枝の配置を直す程度にします。

ただし、オールドローズの場合は古い、細いからでも芽吹くことがあるため、数が少ない場合はそうしたを残してもよいでしょう。

残すが決まったら、アーチやフェンス、オベリスクなどの構造物に這わせる誘引作業に入ります。
がしなって身体に当たることがあるので、帽子やトゲを通さない園芸用の皮手袋をつけることをおすすめします。

オールドローズとは、1867年に最初のモダンローズである‘ラ・フランス’が登場する以前に育種・栽培されていたバラの総称です。ダマスク系やガリカ系など豊かな香りと花姿を特徴とする系統がいくつかあり、多くは一季咲きです。自然な樹形の美しさから、ナチュラルな庭づくりによく取り入れられます。

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オベリスクとは、園芸用の支柱の一種で、円柱状や四角柱状の塔のような形をしたものです。おもにバラやクレマチスなどのつる植物を誘引し、美しく仕立てるために使用されます。オベリスクを利用することで、植物を立体的に見せることができ、庭やベランダのアクセントとしても活用されます。

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返り咲きとは、通常の花期を過ぎた後、再び花を咲かせる現象で、おもに気温の変動や剪定のタイミング、肥料や水分条件が影響します。バラやアジサイなどで見られ、特に温暖な秋に発生しやすく、長く花を楽しめる反面、植物にとってはエネルギーの消耗が大きいため、年に一度の開花に比べて樹勢が弱ることもあり、管理には注意が必要です。

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四季咲き性とは、特定の開花期をもたず、条件が整えば一年に複数回花を咲かせる性質を指します。​バラやベゴニアなどにこの性質をもつ品種があり、長期間花を楽しむことができます。

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パーゴラとは、庭やテラスに設置される棚のことで、つる性植物を絡ませるために使われます。柱と、屋根の部分には横木などが添えられます。バラやクレマチス、フジなどを立体的に育てることができ、日陰をつくる涼しげな空間としても人気です。庭に奥行きや立体感を出したいときにも効果的です。

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シュートとは、植物の株元や枝から伸びる新しい枝のことを指します。​特にバラでは、勢いよく出た新しい枝は将来の主枝となる重要な枝であり、適切な管理が必要です。

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寒冷地とは、平均気温が低く、冬季に雪や霜が多く降る地域を指し、園芸においては栽培可能な植物が限られる環境です。北海道や本州内陸部などが該当し、霜害や冬越しの難しさが課題になります。寒冷地では耐寒性の高い宿根草や球根植物が重宝され、逆に熱帯性植物は室内での越冬が必要です。栽培カレンダーも地域ごとに調整が必要で、気候に合った植物選びがガーデニング成功の鍵となります。

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開花とは、植物がつぼみから花を咲かせる現象を指し、植物のライフサイクルの中で繁殖を目的とした重要な段階です。開花には品種ごとの遺伝的要因に加え、温度・日照・水分・肥料などの栽培環境が大きく関係しています。開花の時期や条件を正しく理解することは、ガーデニングにおいて花を美しく咲かせるための基礎知識の一つとなります。

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誘引とは、植物の枝やつるを支柱やフェンスに沿って結びつけ、形を整えたり、日当たりをよくしたりする作業です。生長に合わせて、ひもなどでやさしく固定します。見た目を美しくするだけでなく、花つきや収穫量にも影響します。

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剪定とは、植物の不要な枝を切り取る作業のことです。形を整えたり、風通しをよくしたり、枝分かれを促したりする目的で行われます。剪定を行う目的に合った正しい時期に行うことが大事です。

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休眠とは、植物が生長を一時的に停止して、寒さや乾燥などの不利な環境から身を守る生理状態のことを指します。球根や落葉樹などでは、冬の寒さに備えて活動を停止し、気温が上がると再び芽吹きます。休眠中の植物は水や肥料をそれほど必要としないため、過湿や過剰施肥を避けて管理することが大切です。休眠の有無や期間を知ることは、植え替えや剪定の適期を見極めるうえでも重要です。

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株とは、地面から芽を出して生長している植物の基本単位を意味し、特に多年草や野菜苗などでよく用いられます。例えば「このラベンダーは大株に育った」といったように、株の大きさや状態は植物の生育具合を示す指標にもなります。ガーデニングでは株分けや株の更新、株元の管理など、長期的な育成を考えるうえで頻出する概念です。

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枝とは、植物の幹や主軸から分かれて伸びる部分で、葉や花、果実をつける役割があります。枝の生え方や配置によって光の取り込み方や風通し、樹形が左右されるため、剪定や誘引を通じて理想的な姿に整えることがガーデニングでは大切になります。

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