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83歳・免疫学のプロが語る「ボケ予防の鍵は、お金を貯めるよりも、使うこと!?」【対談 和田秀樹さん×奥村康さん】

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和田秀樹

お金は長生きの秘訣。貯めることより使い道を考える

和田 お金って? 奥村先生はお金の亡者じゃないですよね(笑)。

奥村 もちろん違いますよ。脳をお金にたとえるんです。脳みその神経細胞はね、高校を卒業する頃には1000億〜1500億ほどあると言われてるんです。つまり1500億円の財産があるんだけど、その後は減る一方。免疫の細胞は減らないけど、脳細胞は減るばかり。何もしなくても1日20万円ずつ減っていく。そして水割り1杯飲むとさらに20万円。10杯飲むと200万円減る。

和田 じゃあ僕はずいぶん減ってます(笑)。

奥村 脳神経細胞はそうやって毎日減っていくんだけど、なぜ我々がこうやってコミュニケーションできるかっていうとね、神経と神経がそれぞれ突起を出して、網の目状のネットワークを作っているからです。そこを電気が通っていて、網の目が濃いほど脳の働きはよくなる。

和田 脳神経細胞は毎日減っても、網の目が濃いと他の網の目と繫がっていく。

奥村 そう。例えば時々人の名前忘れるでしょ。それは網の目が一部、不通になるからです。だけどジーッと考えると思い出すのは、他のネットワークと繫がるからです。網の目が濃いと繫がりやすい。だから網の濃いことが、すごく大事なんです。

和田 ネットワークを濃くするには、刺激を与えるといい?

奥村 そう。怒らせたり笑わせたり、いろんな刺激を与え続けるといつまでも網の目が濃いのでぼけにくいわけですよ。で、その刺激は「読み」も「書き」も大事なんだけど「そろばん」が一番。つまりお金のことを考えるのが一番の刺激なんです。

和田 それとやはり、網の目の繫ぎは、しっかりついてないとダメですよね?

奥村 仰る通りです。きちっとくっつけるのに割といいのがニコチン。意外だろうけどそれはよくわかってるんです。

和田 タバコですね。

奥村 僕がよく講演で話すのは「親にぼけてほしくなかったら明日銀行に行ってお金を借りてタバコ吸わせたらいい。タバコ吸ってる人にぼけた人はいないから」と。あ、僕はタバコを吸わないんだけどね(笑)。

和田 (笑)。お金に関して言えば、日本人ってお金を貯める割に、使う作業をしませんよね。これも大きな問題です。貯める時より使う時のほうが頭を使うわけですから。

奥村 たしかにそうですね。

和田 お年寄りはどんどん使ったほうがいいんです。貯まったことに安心して、使おうとしない。子供に残そうとする。それはやはり、ぼけやすい生き方だと思います。

撮影:杉田裕一
対談日:2025年1月24日

この記事は『80歳の壁を超えた人たち』和田秀樹著(幻冬舎刊)の内容を、ウェブ記事用に再編集したものです。

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