【坂本昌行さん】今年でトニセン全員が50代に。脱サラして東山紀之さんの付き人になった過去も
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志賀佳織
20th Century(トニセン)のリーダーで、舞台俳優としても大活躍の坂本昌行さん。3月には魔女裁判を題材にしたアーサー・ミラー原作の舞台『るつぼThe Crucible』に主演します。歌手としても俳優としてもキャリア30年を超えて、今何を見ているのか。お話を聞きました。
Profile
坂本昌行さん 俳優、歌手
さかもと・まさゆき●1971年東京都生まれ。
20th Century(トニセン)のリーダー。
92年『阿国』で舞台初出演。95年V6としてCDデビュー。
舞台『THE BOY FROM OZ』『凍える FROZEN』で、第30回読売演劇大賞優秀男優賞、第48回菊田一夫演劇賞を受賞。
舞台は自由になれる場所、舞台俳優は天職
長野博さん、井ノ原快彦さんと3人で組むユニット、20th Century(トニセン)の坂本昌行さん。2021年にV6は解散したが、トニセンのリーダーとしては現在も、ユニット活動を続けている。一方で、舞台俳優としてもミュージカルから古典のストレートプレイまで、あらゆるジャンルの作品に出演して活躍中だ。
その坂本さんが今回挑むのは、米国の劇作家、アーサー・ミラーの代表作のひとつ『るつぼ The Crucible』だ。17世紀のマサチューセッツ州セイラムで実際に起きた魔女裁判に題材を取った作品で、一人の一度の過ちから人々の間に疑心暗鬼が広がり、やがて欲望と不安の渦が恐ろしい集団心理を引き起こしていくさまを、ひたひたと迫る筆致で描く戯曲である。坂本さんは、その中で何とか人間らしくあろうと苦しむ農夫、ジョン・プロクター役を演じる。演出家の上村聡史さんが、ぜひ坂本さんにとオファーした。
「時代は違いますけど、情報が錯綜してそこに惑わされたり、裁き合ったりする人間の姿は、現代と似ている部分が多いですよね。これは、いつもの作品以上に役者の力量というか、お客さまへ伝える表現力が試される作品だなと感じています。完璧に正しい人間なんていないし、人は必ず過ちを犯す。それを許す、許さないとは何なのか。登場人物の心の奥の葛藤をきちんとお見せできないと届かない。セリフの言い方一つから、原点に立ち返って取り組まないといけないなと思っています」
初舞台を踏んでから34年。舞台俳優の仕事は「おこがましいけれども、天職」だと話す。
「舞台って自己解放できる場所なんです。あるときから何か自由になれたんですよね。V6のときは、楽しかったけど、かっこつけて表面だけ一所懸命構築しようとしていたのが、舞台だと自然と胸を張れて、手足を伸ばせている自分がいるんです」
