【92歳デザイナー直伝】おもてなしは“スケッチから”始める!「器選び」で映える意外なコツ
92歳のデザイナー・粟辻 早重(あわつじ さなえ)さんは、55年前に建てた家でひとり暮らし。次の展覧会に向けて、新作づくりに向き合う日々を送っています。年齢を重ねてもなお、次々と湧いてくる「形にしたい」アイデア。その創作意欲の源は、どこにあるのでしょう。話題の新刊『92歳、好き放題で幸せづくし』(KADOKAWA刊)から、第4回は、おもてなしの準備について伺います。
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>>【92歳ひとり暮らし】昨年から始めた「ギター」がかっこいい!「正面に置いた鏡でチェックします」おもてなしの準備はスケッチより始まる
自宅に人を招くとき、献立を考えて準備するのも楽しい時間です。最初に決めるのが、「和風」「イタリアン」といった料理のテーマ。お客さまの顔ぶれやシチュエーションに合わせて選ぶことがほとんどです。
テーマの次に決めるのが、メインの料理です。スペイン料理ならパエリヤ、フレンチならローストチキンなど、主役になるひと皿を考えます。そして、メインに合わせる形でその他の料理へと広げていきます。
迷ったときは料理の本を見ることもあるけれど、軽いヒントにする程度。レシピ通りにきっちり作ることはほとんどありません。
おまけに私の場合、たとえばテーマをイタリアンにしたからといって、すべての料理をイタリアンで統一するわけではありません。メインとその付け合わせ以外は、季節のおいしい食材やお客さまに人気のあったものなどを自由に組み合わせています。だから、パエリヤとサバ寿司が同じテーブルに並ぶ、なんてこともよくあるんですよ。
おおよその内容が決まったら、そこからはスケッチしながら考えていくのがいつものやり方。鉛筆描きの簡単なものですが、料理を並べたときのテーブルを思い浮かべながら、あれこれ描いていくんです。スケッチしていくうちに、使う器や盛り付けのイメージなども浮かんできます。
スケッチの次は、器選びです。まずは、使う予定のものをすべてテーブルに並べます。そしてそれぞれの器に、料理名を書いたメモをのせてみるんです。
よく知っている自分の器でも、頭の中に思い描いているのと実際に見てみるのとは違うもの。スケッチしながら考えていたものでは、大きさやイメージが合わないこともよくあります。「こっちのほうがいいかしら?」なんて迷いながら器選びをすることも、準備段階の楽しみのひとつです。
