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50代からのひとり旅は「頑張らない」でいい。テーマも予定も詰めない大人旅の楽しみ方【岸本葉子さん】

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岸本葉子

反対に、究極の個人的テーマ、「好き」を追求する旅もアリでしょう。和菓子が好きなら和菓子店をハシゴするとか。推しがいる人なら、推しに関する聖地を巡るのもいいでしょう。

器好きの私は、器の博物館や古道具店はひと頃よく行きました。洋館も好きなので、名古屋に用事があったときは「ついで旅」で博物館明治村へ。帝国ホテルの昔の建物が移築されていると聞いたのです。広大な明治村でもいちばん奥にあり、かなり歩きましたが、帝国ホテルのクラシックな正面玄関が池の向こうに立つ美しい姿を見たときは、溜め息が出ました。玄関を入ったロビーで、窓越しに池を眺めつつお茶をいただき、しみじみ満足。

スケジュールは、ついで旅だと1泊のことが多いですが、2泊すると旅した実感がぐっと上がります。中1日は旅しながら「帰りの便に間に合うか」と心配しなくてすむのです。これは大きい。

2泊なら同じ宿に連泊するのが、断然楽。交通の便のよい都市に2泊し、そこを拠点に日帰り観光します。荷物のことを考えなくてすむし、近くにいたら途中で宿に戻って、ひと休みもできます。

3泊以上だと、疲れてきたり、帰ったらしなければならないことが気になってきたりで、私はなかなかできずにいます。先々の楽しみにとっておきます。

いずれにせよ詰め込まない。明治村でも、帝国ホテル以外にも行きたい洋館はたくさんありましたが、名古屋まで戻る体力をとっておかないといけないので、次に来るときがあれば、とすることに。

「せっかく」の思考は捨てきれないけれど、「モトをとろう」という発想は捨てることができました。

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※この記事は『50代からのしあわせ「ひとり旅」』岸本葉子著(佼成出版社刊)をウェブ記事用に再構成したものです。

50代からのしあわせ「ひとり旅」

岸本葉子著
佼成出版社刊

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