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夏のバラが急に元気がない…それは夏バテ?生理現象?見分け方と負担を減らす育て方

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吉原美奈子

夏のバラが急に元気がない…それは夏バテ?生理現象?見分け方と負担を減らす育て方

バラ庭で冷たいローズティーやバラを散らしたワインを。海外の例ですが、バラを暮らしに取り入れて楽しんでいる様子が伝わります。

春の花や二番花を元気に咲かせていたバラも、梅雨明け後からはなんとなく元気がないように見えることはありませんか? 生理的なものなので心配しすぎなくてよい場合と、しっかり対処しなければならない場合があります。

夏のバラが急に元気がない…それは夏バテ?生理現象?見分け方と負担を減らす育て方(画像2)

夏のバラは庭に咲かせて鑑賞するより、咲いたら切って飾るほうがバラのためにもなります。バラとよく調和するラベンダーとともに。

夏バラが弱って見えるのはなぜ?

梅雨が明けて本格的な暑さがやってくると、急にバラの花が小さくなった、枝を切っても新芽が伸びてこない、葉に勢いがないなどと、バラが弱ってしまったように見えることがあります。

しかしこれは必ずしも病気や枯れる前兆というわけではなく、バラに備わった自然な生理的現象の場合が多いのです。

バラは比較的暑さに強い植物ですが、気温が高い日が続くと、は自らの体力の消耗を抑えるために生育のスピードを落とします。
そのため、新しい枝が伸びにくかったり、花の数が減ったりすることもあります。

夏のバラが急に元気がない…それは夏バテ?生理現象?見分け方と負担を減らす育て方(画像3)

シュラブローズに囲まれた素朴なベンチ。枝をきれいに這わせるためにベンチの後ろにポールやワイヤを配置しています。

葉の色も春のように鮮やかでイキイキと見えないため、株全体が勢いを失っているように見えているだけなのです。
実際にはバラは生育のスピードを落としているだけで完全に生長を止めているわけではありません。

高温下では光合成や蒸散のバランスが変化し、生長を抑えながら暑さをしのぎます。
過度に心配せず、バラの状態をよく見守りましょう。

暑さに負けない育て方の基本

このように暑さによって生育が緩やかになっているバラには、無理に元気を取り戻させるよりも、株への負担を減らしながら夏を乗り切ることを考えてやることが大切です。

第一に心がけたいのは、水切れを防ぐこと。
鉢植えは朝にたっぷりと水を与え、夕方も鉢土の乾き具合を確認し、必要であれば追加で水やりします。

夏のバラが急に元気がない…それは夏バテ?生理現象?見分け方と負担を減らす育て方(画像4)

素焼き鉢に植えたパティオローズ。夏はバラが心地よく感じる涼しい場所に鉢を移動してやりましょう。水受け皿ははずします。

地植えも雨が少なく乾燥が続く場合は1株につきバケツ1杯以上の水を与えましょう。
株元バークチップなどで覆うマルチングをすると土の乾燥、地温の上昇を和らげる効果があります。

また、バラが弱っているように見えるからといって肥料や活力剤を多く与えるのは逆効果になることがあります。

人間も夏バテで胃腸が弱っている時、脂っこい料理を食べても身体が受け付けませんよね。
バラも同じことで、5月の花後や6月下旬の2番花の後に施肥をしていれば肥料は少な目でいいし、9月初旬の夏剪定まで見合わせてもいいでしょう。

また、つぼみがついても無理に咲かせようとせずに摘みとり、開花したら早めに切って部屋に飾るようにしましょう。
こうして株の体力を温存することも、バラが弱って見える時の大事な対処法です。

夏のバラが急に元気がない…それは夏バテ?生理現象?見分け方と負担を減らす育て方(画像5)

イエローベージュのイングリッシュローズ。夏バラは花数が少なくなりますが、イキイキした緑の葉がたくさん付いていれば安心。

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バークチップとは、木の樹皮を細かく加工した素材で、ガーデニングにおいておもにマルチング材として利用されます。土壌の乾燥を防ぎ、雑草の発生を抑える効果があり、自然な見た目で景観にも優れています。また、徐々に土に還る性質を持つため、環境に優しい素材としても注目されています。バラや観葉植物など、さまざまな植物の根元に敷くことで土壌環境を整え、見た目の美しさと実用性を両立できるおすすめのアイテムです。

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マルチングは、土の表面をワラやバーク(樹皮)チップ、プラスチックフィルムなどで覆うことです。乾燥防止、雑草抑制、土の流出防止、地温調節などの効果があります。

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地植えとは、植物を鉢やプランターではなく庭の地面に直接植える方法のことで、根が土中に自由に広がるため株が大きく育ちやすく、水やりや肥料の持ちもよくなるといったメリットがあります。例えばバラや宿根草、樹木類などを長期間育てたい場合に適していて、植えつけの際には土壌の排水性や日当たり、風通しなどを考慮して場所を選ぶことが大切です。

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光合成は、植物が太陽の光をエネルギー源にして、二酸化炭素と水から酸素と栄養(糖)を作り出す生命活動の基本です。葉の中にあるクロロフィル(葉緑素)が光を受けることでこの反応が起き、植物の生長だけでなく、地球上の酸素供給にも関与しています。ガーデニングでは、植物が光合成しやすいように日当たりを確保し、葉を健康に保つことが重要です。日陰を好む植物でも、ある程度の光が必要であるため、「光と植物の関係」を理解しておくことは、育てる楽しさを深めてくれます。

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二番花とは、植物が最初に咲かせた花(一番花)のあとに続いて咲く花のことを指します。一部のバラやクレマチスなど、繰り返し咲くタイプの植物が代表例です。一番花の後に剪定や肥料を適切に施すことで、二番花をより美しく咲かせることができます。ガーデニングでは長い期間花を楽しむために、この二番花を咲かせることがポイントとなります。

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ハダニは、庭や鉢植えでよく発生する小さな害虫で、植物の葉裏に付着し汁を吸うことで被害を与えます。暖かく乾燥した環境を好み、特徴的な斑点模様や葉の変色、枯れを引き起こします。特にバラや観葉植物で被害が目立ち、防除には葉水や専用の薬剤が有効です。定期的な水やりや湿度の管理で予防を心がけることも重要です。

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黄変とは、葉や茎が本来の緑色を保てず黄色く変色する症状のことで、黄化よりも広い意味で使われます。老化、乾燥、根傷み、養分不足、病害虫被害など多くの要因が考えられ、見た目の変化だけでなく生育にも悪影響を与えるため、適切な対処が必要です。

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開花とは、植物がつぼみから花を咲かせる現象を指し、植物のライフサイクルの中で繁殖を目的とした重要な段階です。開花には品種ごとの遺伝的要因に加え、温度・日照・水分・肥料などの栽培環境が大きく関係しています。開花の時期や条件を正しく理解することは、ガーデニングにおいて花を美しく咲かせるための基礎知識の一つとなります。

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肥料とは、植物が健やかに生長するために欠かせない栄養素を補給する材料のことです。おもにチッ素、リン酸、カリウムを三大要素とし、それぞれ葉の生長、花や実の形成、根の発達を助けます。有機質肥料と無機質肥料に分類され、有機質肥料は堆肥や骨粉など自然由来で、土壌改良にも効果的。一方、無機質肥料は成分が均一で即効性が魅力です。ガーデニングでは植物の種類や生長段階を考慮し、適切な肥料選びと施肥のタイミングが大切です。

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株元とは、植物の茎が地面と接するあたり、根元の部分を指す言葉で、水やりやマルチング、病害虫の発生チェックなど園芸作業の上で注目すべき場所です。特に多年草や樹木では、株元の通気性や湿度が健康維持に大きく関係し、落ち葉や腐葉土のたまり過ぎによって蒸れたり、カビが発生するリスクもあるため注意が必要です。冬越しや剪定後の管理でもポイントになる場所です。

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施肥とは、植物に必要な栄養を与えるために肥料を与える作業のことです。ガーデニングでは、土壌の状態や植物の種類、生長段階に応じた施肥が重要です。肥料は有機肥料や化成肥料など種類も多く、それぞれ速効性や持続性、三要素などの重量比率が異なります。適切な施肥は、植物の健康な生長や美しい花・実を育む鍵となりますが、過剰な施肥は逆効果になることもあります。

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剪定とは、植物の不要な枝を切り取る作業のことです。形を整えたり、風通しをよくしたり、枝分かれを促したりする目的で行われます。剪定を行う目的に合った正しい時期に行うことが大事です。

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乳剤とは、水に溶けにくい油状の薬剤を乳化剤によって微細な粒子状に分散させた農薬の形態のことです。おもに植物への害虫や病気対策として使用され、ガーデニングでも広く活用されています。油状成分が水と混ざりやすくなることで散布時の効率がよくなり、植物全体に均一に行き渡りやすくなるのが特徴です。

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株とは、地面から芽を出して生長している植物の基本単位を意味し、特に多年草や野菜苗などでよく用いられます。例えば「このラベンダーは大株に育った」といったように、株の大きさや状態は植物の生育具合を示す指標にもなります。ガーデニングでは株分けや株の更新、株元の管理など、長期的な育成を考えるうえで頻出する概念です。

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