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嫉妬、老いへの不安……モヤモヤする心をどうしたら?【心理カウンセラーのお悩み相談】

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ゆうゆう編集部

心理カウンセラーの大嶋信頼さんが、50代、60代女性たちの心に寄り添いアドバイスする「お悩み相談」。2回目となる今回は、人に対して嫉妬心を抱いてしまう、明るい将来を思い描けない……などと悩む女性たちに、ネガティブな心を癒すヒントを伝授します。

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>>イライラ、クヨクヨ……ネガティブな心にどう向き合えばいい?【心理カウンセラーのお悩み相談】

お話を伺ったのは
大嶋信頼さん 心理カウンセラー

おおしま・のぶより●株式会社インサイト・カウンセリング代表取締役。米国・アズベリー大学心理学部心理学科卒業。臨床経験延べ10万件以上を誇る、日本の心理カウンセリングの第一人者。著書に『脳を休めればすべてがうまく回り出す きっと、あなたもストレス・不安・疲れから自由になれる!』『「いつも誰かに振り回される」が一瞬で変わる方法』など多数。

【お悩み④】私って嫌な人。幸せそうな人に嫉妬心が

5年前に夫を亡くしたため、友人から夫婦で旅行した話などを聞くと、「その話、わざわざ私にする?」と心の中で悪態をついてしまう私。仕事ができる同僚にも嫉妬心が湧いてきて、そんな自分にほとほと嫌気がさします。

【アドバイス】嫉妬するのは希望がある証拠。自分をありのままに受け入れると解放感に包まれます

あなたはもっと嫉妬していいです。心の中でどんどん悪態をついてください。そう言われると少し笑えてきませんか?

これはカウンセリングで行う逆説的なアプローチです。「嫉妬してはいけない」という思い込みが前帯状皮質を過剰に興奮させているとき、真逆の言葉を極端にかけることで、抑制性ニューロンが一気に働き始めます。そして思い切り悪態をついた瞬間に、「完璧な自分でいなければ」というよろいが脱げ、解放感に包まれるはず。その快感こそが、減っていたGABA受容体を復活させるのです。

嫉妬心は「嫌な人」の証拠ではありません。もう何も望んでいない人は嫉妬すらしません。嫉妬するのはあなたがまだ人生に希望を持っている証拠です。5年前に夫を亡くした悲しみは、まだあなたの中に丁寧にしまわれています。その悲しみごと、嫉妬心ごと、悪態ごと、すべてを抱えたままの自分を受け入れたとき、あなた自身の輝きが静かに戻ってきます。

あなたはまったく嫌な人ではありません。むしろ、人生をまだ諦めていない、素敵な人です。

【お悩み⑤】老いへの不安で明るい未来を描けません

50歳を過ぎてから体力の低下と心身の健康が気になり始めました。今後はできなくなることがどんどん増えるし、認知症になったらどうしよう!という不安も。年齢を重ねることをポジティブに捉えることができません。

【アドバイス】「老いると不幸になる」は他人の考え。今の自分と向き合えば自然と前向きに

将来の不安が頭を離れないのは、過去や未来に思いを巡らせ、自分で作り上げた”白昼夢”の中で、「転ばぬ先の杖」を用意しようとしているから。後帯状皮質(「ストレスの原因を何とかしよう」と考えたり悩んだりするとき、より活発に動く)が興奮しすぎて、脳が膨大なエネルギーを消費している状態です。

ここで一つ気づいてほしいことが。「年齢を重ねると不自由なことが増えて不幸になる」は、誰かが発信している情報です。その情報を真に受けず、自分自身の実感に目を向けてみてください。今日、体が動いたこと、ご飯がおいしかったこと、誰かと笑えたこと。「私ってすごい!」という優越感を、どんな小さなことでもいいので自分に感じさせてあげてください。

老いるほどに不幸になるのではありません。誰かの情報に振り回される立場から、今の自分を認める立場へと切り替えるたびに、脳はごほうびを受け取り、表情の輝きも増していく―それが年齢を重ねることの本当の姿なのです。

【お悩み⑥】第二の人生を謳歌したいのにやる気が出ない

リタイアしたら旅行に行きたい、語学の勉強も始めたいなどと計画していたのに、実際に退職すると腰が重くなってやる気が出てきません。それどころか、好奇心が薄らいで家にこもりがちに。このまま何もせずに年をとっていくのでは、と焦りばかりを感じます。

【アドバイス】自分を許す気持ちでやる気スイッチが復活

これはあなたの意志が弱いのではありません。仕事で長年「すべて背負う」を選び続けてきた結果、GABA受容体が減り続けて脳の興奮を抑えられなくなり、脳が正直に「休め」のサインを出しているのです。

まずは「何もしなくてもいいし、何かしてもいい」と心の中でつぶやいてみてください。そして「海外旅行なんて決して行かなくてもいい」「語学の勉強なんて絶対にしなくてもいい」と、自分を許す「ごほうび」を自分自身に与えてみましょう。この許しの感覚こそが、ずっと減り続けてきたGABA受容体を取り戻すカギになります。

こうして脳の疲れが取れると、「旅行に行ってみようかな」という気持ちが自然と湧いてきます。やる気は出そうとするものではなく、脳が休まってごほうびを受け取ったときに、静かに戻ってくるものです。

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