「ブラッサム」モデル・宇野千代に学ぶ、傷に触れない言葉選びと距離感。親しい相手ほど礼儀を忘れない
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ゆうゆうtime編集部
放送中のNHK連続テレビ小説「ブラッサム」のモデル・宇野千代。98歳まで生涯現役を貫いた彼女の言葉には、仕事や人間関係、美、健康、老いの悩みを軽やかに乗り越えるヒントが満載です。『人生は何歳からでも花開く 宇野千代の幸福語録』(世界文化社刊)からお届けする第2回は、コミュニケーションの達人といわれた千代の、親しい人との距離感について
コミュ力を高め、つながりを深める知恵
宇野千代は、コミュニケーションの達人でした。
だれと接するときも、相手を決して否定せずフラットに応じ、やさしくやわらかい言葉をかけるのが常でした。「親しき仲こそ、礼儀があるべき」を信条とし、家族や親友、恋人、夫、周囲の人に対しても「お互いに相手の傷にさわらない」配慮の人。
「何もかもあけすけに見せたり、ありのままの気持ちを隠さぬのが親しき仲とされていますが、これは、まったく別のことであるべき二つのことを一緒にしている」とバッサリ。
「自分と相手は別の人間である」という確固たる自他境界の線引きを忘れませんでした。
「男女の仲のことは五分五分である」とし、男女間においては未練や恨みつらみ、執着を捨て、冷静さが肝要だと説きました。
また、人間関係ははかなく壊れやすいことを知っていた千代。人づきあいにプライドは不要、どんなに悔しいことを言われても、その場では感情をおさえるよう戒めています。
「人間関係というものは一度、こわれてしまえば、修復するエネルギーは、いっとき我慢するエネルギーの何十倍も必要」と信じ、よい人間関係を続けることに心を砕いた人生でした。
ふだんから「時間を守ることは、人づきあいの上での最低のルールである」とも。
常に相手を尊敬し、配慮を忘れず、楽しいことや幸福をシェアし続けた稀有な人。だれもが宇野千代という「愛のあるところ」に集まり、心やすらぎ、安心感に包まれたのです。
