懸崖仕立て(けんがいじたて)
懸崖仕立てとは、盆栽やキクの仕立て方の一つで、枝を崖から垂れ下がるように伸ばし、自然の厳しい環境を生き抜く姿を表現したものです。鉢の縁よりも枝が大きく下がり、風や潮風にさらされた木々の力強さとしなやかさを同時に感じさせる美しさがあります。マツやカエデなどが代表的ですが、小品盆栽でも人気の高いスタイルです。仕立てには時間と技術が必要ですが、その分だけ育てる楽しさと深い味わいが得られます。
関連記事
園芸用語をもっと見る
-
うどんこ病
うどんこ病とは、植物の葉や茎に白い粉状のカビ(菌糸)が付着して広がる病気で、風通しや日当たりの悪い環境で発生しやすいのが特徴です。おもにバラやウリ科の...
-
化粧砂
化粧砂とは、鉢植えの表面に敷いて見た目を整えるための白や黒、赤などの小粒砂利のことです。観賞価値を高めるだけでなく、土の表面を乾燥から守り、コケの発生...
-
水ゴケ
水ゴケとは、湿地に生えるコケの一種で、乾燥させてから使われる園芸資材です。保水性と通気性に優れており、ランや観葉植物の植えつけ、苔玉にも使用されます。
-
ボーダー花壇
ボーダー花壇とは、建物や塀などに沿って、帯状に植物を植えるデザインの花壇のことです。奥に背の高い植物、手前に低い植物を配置して、高低差のある美しい景観...
-
ワーディアンケース
ワーディアンケースとは、観葉植物や小型の植物を育てるためのガラス製の装飾的な容器のことです。19世紀に園芸家ナサニエル・ワーディアンによって考案され、湿...
-
鞘
鞘とは、植物の果実の部位で、特にマメ科植物に多く見られる、種子を包み込む構造をしています。代表的な例としては、エンドウ、ソラマメ、インゲンなどの鞘があ...
