奇跡の77歳! 谷 玉惠さんが74歳で始めたタヒチアンダンス。週1のアップテンポのダンスでウエストもほっそり
お尻アップ体操を考案・指導する谷玉惠さんは、いま77歳。ミス・インターナショナルの日本代表に選ばれた19歳のときからほぼ変わらない体型をキープしています。エイジレスなしなやかさと美しさを保つ、谷さんのルーティンを教えていただくシリーズ。筋トレ、ウォーキング、シャンソンに続く第4回目は、情熱的で躍動感あふれるタヒチアンダンスです。
PROFILE
谷 玉惠さん
(たに・たまえ)1945年東京都生まれ。19歳のとき、ミス・インターナショナル日本代表に選ばれる。1985年東京・青山にTAMAE・ヘルス&ビューティ研究所を開業。骨盤のゆがみを改善する整体・鍼・ダイエット体操等の指導を行う。2016年、古希を機に教室を閉じ、現在は、フリーランスの鍼灸治療家、健康運動指導士として執筆、講演、訪問治療等に、幅広く活躍。
74歳で始めたタヒチアンダンス。ダメモトで入会を申し込みました
「タヒチアンを始めたのは2年ほど前、一昨年の5月です。74歳だったかな。1年後の昨年6月の発表会にも出してもらいました」
なんと! お尻アップ体操を教えながら、筋トレやウォーキング、シャンソンも続けて、さらにタヒチアンダンスも⁉︎
「そう、欲張りなの(笑)。年を重ねると、腰まわりがかたくなるんですね。お尻アップ体操でも、お尻や骨盤は重要な部位だとお話ししていますが、私自身の骨盤まわりの関節や筋肉もかたくなってきているので、それをゆるめるためにはどうしたらいいか、と考えていました。インターネットを検索していたら、タヒチアンダンスを見つけて、これだ!と思いついたんです」
早速、ある教室にメールで問い合わせると――。
「正直に年齢も言ったので、断られるかと思ったら、入れてくれて。一緒にレッスン受けている女性たちは、みんな30~40代。私は最年長なんです」
年齢を理由に臆したり、引いたりしない、怖いものなしの行動力! 谷さんのポテンシャルの高さ、チャレンジ精神は天井知らず、なのです。
激しい腰の動きと、複雑なステップ。階段が昇れないほど疲れます
タヒチで生まれ育ったタヒチアンダンスは、ハワイのフラダンスに比べて、腰のフリがそれは激しくスピーディ。お尻のフリフリは、1秒間に何回往復するのだろう、というほど、息もつかせぬ動きが特長です。
「高速で、リズミカルに腰をフリフリさせる動きは、やってみるとなかなか難しくて、当初は腰が思うように動きませんでした。ダンスの前にウォーミングアップとして、お尻アップ体操と同じような、お尻フリフリをやるんですよ。この練習をしておくと、腰の動きもだんだんスムーズになってきます。その後、1回5分くらいのハイテンポなボンゴの曲に合わせて踊ります」
1曲の踊りをいくつかのパートに分けて、次はここまで、と異なる振付がどんどんプラスされていくそうです。
「腰の前後左右のフリフリ、足の右、左のステップ、それに伴う手の動き、膝を曲げて腰を上下させる動きなど、いろいろな要素があって、覚えるのがとても大変。途中で、あら、どっちの手を挙げんだっけ? と戸惑うこともしばしばです。それを繰り返して、1時間半の最後には、通して全部できるようにしていくんですね」
3回、4回繰り返すと、息が上がって、疲れ果ててしまうとか。
「最初の頃は、レッスン後は駅の階段が昇れなくなるほどでした」
それほど激しいダンスなのに、休憩はわずかだそう。
「1時間~1時間半の間、途中に10~30秒の水飲みタイムがあるだけ。お水を飲んだら、また、ハイと言って始まるわけ」
大腿四頭筋を鍛えていれば、しゃがんで回る動きもスムーズに
レッスン中に、ギブアップする人はいないのでしょうか。
「みんな膝が痛いとか、ふくらはぎがどうとか言ってますよ。ダンスの途中にしゃがんで回ったりするところがあるんですが、50歳くらいの女性が、膝が痛くて立てないと、膝をついたまま立ち上がれなくなったことがあります。それは、太ももの前側の筋肉、大腿四頭筋や後ろ側のハムストリングスが弱っているからなんですね。
私もじつは少し膝を痛めかけているんですが、筋トレで大腿四頭筋を鍛えてがんばってもらっているので、膝に負担をかけずに立ち上がれます。やっぱり、大腿四頭筋は大きい筋肉だから大切ですね」
谷さんのルーティンの筋トレは、タヒチアンダンスでもフルに生かされているのでした。