【ガーデニング】切って挿すだけ!かんたん挿し木でお気に入りの植物をふやそう
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光武俊子
挿(さ)し木ってどんなものか、ご存じでしょうか? 植物の茎葉を土や水に挿すだけで、根が出て新しい株が育つ増殖法です。タネまきと違って、親と同じものが100%できます。5~6月の生育期は挿し木にぴったり! 切り戻した茎葉で挿し木をしてみませんか。
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【初夏のガーデニング】憧れのホワイトガーデン。白い花10選で梅雨時期をさわやかに過ごす挿し木ができる、しやすいのはどんな植物?
挿し木ができる植物は丈夫で生育がよく、茎葉が比較的しっかりして発根しやすいものです。パンジー&ビオラやロベリアなどは茎葉が柔らかくて向いていません。自立できないつる性植物でも、ポトスやクレマチスやアイビーなどはOK! 低木はたいがい適しています。
なかでも、挿し木の初めてさんがトライして成功率の高い植物を紹介しましょう。
花が終わりかけたら素早くトライ!【アジサイ】
アジサイの多くは花が終わると、夏には来年の花芽ができます。花がらを摘まずにドライで楽しんでから剪定すると、来年の花芽を切り落としてしまいがち。花が終わったらナルハヤで剪定することで、来年もコンパクトな樹姿で花が楽しめます。
その剪定枝を利用して挿し木をしましょう。西洋アジサイ(ハイドランジア)は葉が大きくて蒸散量が多いので、葉を少し小さく切って挿し穂にします。この記事後半に挿し木の手順を紹介しますから、最後までご覧ください。
切り花からでも挿し木ができる【バラ】
バラの花を花瓶に挿して楽しんでいたら、水に浸かった部分から根っこが出てきたことがありませんか? これはすでに水で挿し木をした状態です。根が出た上部を10㎝ほどに切り詰めた挿し穂を、清潔な用土に挿せば育ちます。水に浸けていない枝でももちろんOK。
*このようにバラやアジサイなどの花木は挿し木に最適。ただし、商標登録された園芸品種は、人に譲渡などはしないで自分だけで楽しみましょう。
下葉が枯れあがった樹姿の仕立て直しに【ラベンダー、ローズマリー、キク】
ラベンダーを育てていると株元の葉が枯れ落ちて、下の写真のように株姿が乱れてきます。こんなときは上部の木質化していない緑の茎を挿し木することで、株を新たに更新しましょう。ほかにもローズマリーやキクなど、育てるうちに株姿が乱れやすい植物を仕立て直せます。