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【ガーデニング】初夏に咲かせたい「球根から育つ花」。主役級の花の楽しみ方【球根植物】

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光武俊子

暑さに向かう季節、春の花々が終わって庭やベランダは寂しげではありませんか? こんな時期に手軽に楽しめるのが、生産者が春に球根を植えて育てた芽出し球根。もう花が咲くばかりの状態で園芸店に並びます。初夏の庭を爽やかに&華やかに彩る花を紹介します。

春に植え忘れても、今から間に合う初夏の球根植物

秋に植えて春に咲くチューリップなどに比べて、春に植える球根植物は認知度がイマイチ低いかもしれません。けれども、じつは秋植え球根より花が大きく草丈高く、視線を引きつける主役クラスばかり! パンジー&ビオラの終わった庭をグレードアップしてくれます。

球根を植えるタイミングは逃していても、園芸店には鉢花または花苗として芽出し球根が出回ります。球根よりはお値段高めになってしまいますが、プロの育てた立派な株が咲き始めか蕾の状態。お気に入りの鉢にそのまま植え替えるか、庭に植えるだけで楽しめます。

ダリアやアマリリスなど、秋にもう一度咲くものもあり、一度植えつけると数年は楽しめるのも嬉しいところ。この季節に咲く多年草のシャクヤクや低木のアジサイなどと咲かせませんか。

多年草のシャクヤクと咲く球根植物のアリウム

アジサイと咲くアガパンサス

初夏の庭を爽やかに、華やかに彩る球根植物8選

日本生まれだから育てやすく手間なし【ユリ】

開花期/5月中旬~7月(種類による) 
草丈/50~200㎝

テッポウユリやオニユリ、ヤマユリなど、日本の野山には15種もの原種が分布します。日本の気候に合ったこれらをはじめ、多くが丈夫で育てやすいもの。ゆり根は料理にも用います。球根は乾燥に弱いので、プロが育てた芽出し苗は安心です。倒れるようなら支柱を添えて。

オニユリ

テッポウユリ

真ん丸な花房が視線を引きつける【アリウム】

開花期/4月中旬~6月 
草丈/20~120㎝

アリウムはネギやニラの仲間で、真ん丸な花房はネギ坊主そのもの。空間にふわりと咲くさまは浮遊感があり、視線を引きつけます。花後の花がらも造形的で人気です。ただし、花房は球形だけでなく、花形はバラエティーに富んでいます。大型種は暑さに弱いので、花後に球根を掘り上げ。

アリウム・ギガンチウムとタンチョウ

すらりとしたカラフルな花穂が人気【グラジオラス】

開花期/6~10月 
草丈/50~150㎝

黄色やピンク、赤や紫色と、カラフルな花色が楽しめます。すらりと伸びる花穂に細い剣葉も、花壇に変化をつけます。原産地は南アフリカやヨーロッパなど、比較的乾いた気候なので乾燥に強く日当たりを好みます。寒さには弱いため、秋に葉が枯れたら球根を掘り上げ。

風に揺れる花姿が爽やかな印象【アガパンサス】

開花期/5月中旬~7月 
草丈/30~110㎝

株幅15㎝の5号鉢でも育てられるコンパクトな品種から、庭で育てたい直径100㎝の大株になるものまで種類豊富。花色は藤色、青、白があり、葉は常緑性と冬に枯れるものがあります。冬に枯れても翌春にはまた芽を出し、丈夫で手間なし。2年に一度は植え替えます。

華やかに存在感を主張する【ダリア】

開花期/7~11月 
草丈/20~200㎝

ハッと目を引く華やかな花色に凝った花形で、初夏から秋の庭で存在感があります。最初の花が終わったら茎を切り戻すと、秋にまた咲くので育てがいもあります。ただし、寒さに弱いため晩秋には鉢植えの水を切り、庭では球根が凍らないようにマルチングするか球根を掘り上げ。

水蓮咲き

デコラ咲き

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