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「食費は月1万円」月5万円の年金でセンスよくやりくりする紫苑さん・72歳の節約&DIYライフ

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ゆうゆう編集部

リメイクとDIYでとことん遊び尽くす!

食費に1万円を使うと、残るお金は1万円。消耗品費や医療費を考えると、おしゃれや生活の楽しみの部分にお金はかけられない。

もともとおしゃれが大好きで、一時期は着物にはまり、たくさんの着物を買い集めたという。

「プチプラ着物中心ですが、かなりのお金を費やしました。節約生活とともに断捨離も進めたのですが、布ものは特に、なかなか捨てられないんですよね」

そんな紫苑さんだが、洋服も着物も高価なものから処分したという。

「今後、着る機会もないですし、リサイクルセンターに持っていくのも早いほうがいいと思って。それに、高いものは高いものを呼ぶんです。ブランドバッグを持っていたらそれに合う靴が欲しくなるでしょう。今後は今の生活に見合う、自分の好きなものを身近に置こうと決めました」

新しい服を買う代わりに、古いものをリメイクするのが紫苑さん流。お気に入りの着物をワンピースやコート、スカートに。年とともに似合わなくなってきた洋服も、襟を替えたり裾を足したり、部分リメイクでよみがえらせる。

「そうやって工夫していると、自分の好きなもの、自分に似合うものがわかるようになってきます。おしゃれは自分を知ることから始まるといいますが、この年になってようやく自分らしさというものがわかってきた気がします」

リメイク魂はインテリアにも存分に生かされている。

「築40年の中古住宅は、ひととおりのリフォームはされていましたが、殺風景で狭いため、開放感もありませんでした。そこでキッチンや階段に100円ショップのリメイクシートなどを貼って、好きな青を基調にイメージチェンジ。寒々としていたサッシ窓には、DIYで木製の窓枠をつけたり、端切れで作ったパッチワークのカーテンをかけたり。家にあるものや、100円ショップの素材であれこれ楽しんでいます」

紫苑さんにとって、家は最高の遊び場だ。

「立派な家なら、子どもがいたずら書きをするだけで大目玉ですよね。でもこの家は、私がいなくなったら壊してしまってかまわない。だからとことん自分好みに変えて楽しもうと思います。素材も安いものを使うので、失敗してもいいんです」

布が大好き! リメイクして長く楽しむ

「おしゃれは襟が重要」と紫苑さん。娘さんの就活時の白シャツに、元はスカートだった刺しゅう生地をつけると、たちまちおしゃれに。

着用しているトップスも自分でリメイク。ストライプシャツの身頃に帯の布地を縫い合わせた。ギンガムチェック地は100円ショップで購入。

縮毛&白髪のカムフラージュにうってつけのターバンも手持ちの生地で手作り。2種類の布を組み合わせて表情をつけて。

布を継ぎ足すとハーモニーが生まれるパッチワークが大好き。青系の端切れを韓国の伝統手芸「ポジャギ」風に縫い合わせ、窓辺に。

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