【食品の保存法】料理家・沼津りえさん流、食材をムダなく、おいしく使い切るコツ
沼津さん流【食材をおいしく使い切るコツ】
同じものを買ってしまったり、安いからとたくさん買って余らせたりする失敗を防ぐために、沼津さんが実践している「食材を買いすぎず、きれいに使い切るコツ」をご紹介。
食材をムダにしない
できるだけ使い切るまで買い足さない
残り少ないからと不安になって早めに買い足すことも多いが、それがムダを生むことも。
「その食材や調味料がなくても、あるもので作れる料理にすればいいと考えて。できるだけ使い切るまで買い足さず、特売でも必要以上に買わないようにしています」
調味料はワンシーズンで使い切れるサイズを選ぶ
安くても大容量の調味料を買うと、使い切るのに時間がかかって風味が落ちたり、賞味期限が過ぎたり。調味料は2~3カ月で使い切れる量を目安に。
「私の場合、しょうゆやみりんなどよく使うものは500ml、ソースなどは200ml以下を買います。保存場所もすっきり」
使い切れないと思ったら 冷凍する。早めの決断がカギ!
「今日、明日では使わないと思ったら、冷凍できるものは即冷凍を。使いやすいように肉類はなるべく広げて、野菜はまるごと、が基本です」
食材に合わせてポリ袋やラップを使い、マスキングテープに食材名と冷凍した日付を書いて貼っておくとよい。
買い物量の目安は2~3日分。特売だからといってまとめ買いはしない
1回の買い物量の目安は、2~3日で使い切れる量。
「たとえ特売でも、いつ、どうやって食べるか思いつかないときは買いません。わが家では、よく使う豚のこま切れ、ひき肉などは大パックを買い、その日のうちに小分けにしたり、そぼろにしたりして冷凍します」
いろいろ買わない
買い物前の冷蔵庫チェックを習慣化して
買い物前に作りたいメニューを絞っておく
作りたい料理をあれこれイメージして買い物をすると、つい買いすぎてしまい、結局作り切れずに余らせてしまうことも。
「作るメニューを決めて、必要なものだけを買うようにしたいですね。『安いし、あれば何かに使うかも』という考えは、ムダを生む原因に」
最後までおいしく食べ切る
余りがちな チューブ入り調味料はドレッシングにして使い切る
からし、わさび、しょうが、にんにくなど、使い切れずに冷蔵庫で眠っていることも多いチューブ入り調味料。使い切るのにおすすめなのがドレッシング。
「基本の材料を混ぜ合わせるだけで、簡単に作れます。チューブ入り調味料の量はお好みで調整して」
残った肉や野菜は、ご飯によく合う万能みそに
「ねぎ、青じそ、にんじん、みょうが、ゴーヤーなどの野菜の他、豚肉やひき肉などが少しだけ残ったときは『〇〇みそ』にするのがわが家の定番です」
具材を細かく切ってごま油で炒め、みそ、砂糖、みりんを加えるだけで、ご飯が止まらない万能みそに。お酒のおつまみにも◎。
各食材の具体的な保存方法については、次回以降にご紹介します。
※この記事は「ゆうゆう」2023年7月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
料理研究家、管理栄養士、調理師
沼津りえ
(ぬまづ・りえ)料理教室「cook会」主宰。杉並区阿佐ヶ谷を中心に、数多くの料理教室を開催。バラエティー豊かなレッスン内容で、幅広い年齢層の生徒に支持されている。著書に『低糖質だからおいしい「おやつ&スイーツ」』(K&М企画室)、『母から娘に伝えるはじめてのLINEレシピ』(ART NEXT)、『米粉があれば!パンもおかずもおやつも極上』(主婦の友社)、『55分で焼きたてパン』(主婦の友社)などがある。
(ぬまづ・りえ)料理教室「cook会」主宰。杉並区阿佐ヶ谷を中心に、数多くの料理教室を開催。バラエティー豊かなレッスン内容で、幅広い年齢層の生徒に支持されている。著書に『低糖質だからおいしい「おやつ&スイーツ」』(K&М企画室)、『母から娘に伝えるはじめてのLINEレシピ』(ART NEXT)、『米粉があれば!パンもおかずもおやつも極上』(主婦の友社)、『55分で焼きたてパン』(主婦の友社)などがある。
ゆうゆう2023年7月号
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