58歳・元アイドルの俳優が語る「ついに私にもきたか…」老いを感じた瞬間【斉藤由貴さんのターニングポイント・前編】
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ゆうゆうtime編集部
前回は9月からはじまる舞台『Once』のための準備として体力づくりをしなければいけないということをおうかがいしました。今回は現在58歳の斉藤さん自身がターニングポイントと感じた「老い」の瞬間もうかがいました。
▼次のお話▼
>>「子供は別の人生を歩んでいる」年齢を重ねたからこそ思う、人生で一番大事なこととは?【斉藤由貴さんのターニングポイント・後編】更年期は「私にもきたか」という感覚でした
―前回は舞台に立つ上で必要なのが体力づくりであることをおうかがいしました。斉藤さんはとても今年58歳とは思えないお美しさですが、そうはいっても感じる「老いたな」という瞬間はありますか?
斉藤由貴さん(以下、斉藤) 老いのターニングポイントを感じたのは、更年期の時です。私更年期で、そんなに精神的にダメージを受けるということはなかったのですが、ホットフラッシュがけっこうあって、急に体が熱くなってはおさまるという波みたいなものが出る時は何回かありました。「私にもそういうのがきたんだな」とその時、すごく実感しました。
―表に出られるお仕事なので、そういうコントロールできない症状を抱えていらっしゃったときは大変でしたか?何か対策などはされていましたか?
(斉藤) もともと体が丈夫なんです。なので、その時も病院やクリニックには行かずに、自分で購入したサプリメントを摂取して…くらいでした。これまでも体の不調が出て、メンタルにまで影響して動けなくなる、というのはあまりないんです。いろんな意味で、体も強いし、深く考えて落ち込むこともないし、きっと図太いんですね(笑)。もちろんうまくいかなくて、くよくよすることもありますが。
―何かメンタル的に落ち込んだ時の解消法などはありますか?
(斉藤) ものすごい普通なんですけど、いいですか?お買い物に出かけますね。実際に買わなくても、ウィンドウショッピングでも気分が晴れます。あと最近たくさんあるオンラインショッピングも。特にハンドメイド系のサイトが好きなんです。可愛いのがあるとついポチっとしてしまいます(笑)。最近は花瓶を買いました。まるで氷が溶けたようなデザインのガラス製の花瓶です。カットガラスではなくて、ゆるゆるとした曲線がハンドメイドらしくて可愛いなって。昔からガラス製品が大好きなんです。
―ハンドメイド系のサイトは最近すごく多いですもんね。そういうお買い物をすると、さっきまで落ち込んでいたことを忘れる感じでしょうか?
(斉藤) そうなんです!あと最近、やったこととしては家の棚の扉に絵を描きました。化粧品をしまってある洗面所の鏡面扉の裏側に描いたんです。私、家を建ててからもう16年ぐらい経つので、だんだんいろんなところに劣化も出てきていて、その扉もキレイだったペインティングがいい感じにひび割れてきたんです。それがずいぶんエイジングしてきたなとは思ってはいたのですが、見ているうちに割れた感じがちょっとキャンバスっぽいなと思って、アクリル絵の具で絵を描いたんです。