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熊谷在住、暮らしの賢者・山本ふみこさんに聞いた「涼しく暮らす」住まいと体の整え方

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ゆうゆう編集部

住まいは涼しげに。でも心身はあたたかく暮らす

通り土間をはさんだ反対側には4つの和室。ガラス障子を開けると、どこか懐かしい、それでいて凛とした美しい空間が広がる。

「冬の間は障子を全部閉めていますが、夏は開けっぱなしに。それだけで風が通り、涼しさが全然違います。ここが開くと『ああ、夏だなあ』という感じがして、暮らしにもメリハリが出るような気がします」

土間にも板間にも和室にもモノが少なく、すっきりとした印象がさらに涼感を誘う。

「私はモノを持つのが好きじゃないのです。がらんとしたところで暮らすのが好き。引っ越しの際さらに荷物を減らしました。モノがないと風通しもいい。そういう意味でも、涼しい暮らしといえるかもしれません」

土間の上ではゴム草履や下駄、極寒の時期の他は素足で過ごす。冷たいものはあまりとらず、夏でも熱いお茶を飲むという。

「私は汗をかくのが好きで、逆に体が冷えすぎるのが苦手。涼しく過ごすことや熱中症予防をすることはもちろん大事なのだけれど、夏は暑いということをちゃんとかみしめて過ごしたいとも思っています。夏の間は汗をかいたり、ちょっと日焼けしたり、そういうこともよしとして。すっきりした空間で涼しげに暮らしながら、心身はあたたかく、というのが私の夏のテーマです」

暑くても体は冷やしたくないから、「若い頃から冷たいものはあまり飲みません」。土間の書斎で仕事をするときは、夏でも熱いお茶を。

家の中には昔ながらの渦巻き型の蚊取り線香を置いて。「今年は4月の終わり頃から使い始めました」

エアコンのないダイニングでは小ぶりな扇風機が「よく働いてくれます」。

次回は「熱中症対策」にもなる、山本ふみこさんの暮らしのヒントをお届けします。

※この記事は「ゆうゆう」2023年8月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。


撮影/柴田和宣(主婦の友社) 取材・文/本木頼子

ゆうゆう2023年8月号

年々厳しくなる夏の暑さ。食欲や体力が落ち、引きこもりがち……、という方も多いのでは。そこで今月の『ゆうゆう』8月号は「疲れ知らずで夏を乗り切る」を大特集。いつも元気な女優・柴田理恵さんやスープ作家・有賀薫さんの夏の過ごし方は必見です。他にも、夏を乗り切る温活のポイントや、涼しく過ごす暮らしの整え方と、内容盛りだくさん! この特集を味方に厳しい日本の夏を迎え撃ってください。

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