食事にかける時間の理想は20分以上
【太りにくい体になる食べ方】食事にかける時間は何分以上が理想?
ゆっくり食べないと脂肪は減らない
やせたい人は、食べるスピードにも気をつけなければなりません。
「糖尿病や脂肪肝の患者さんに食生活をたずねると、ほぼ例外なくみんな早食い。食事時間が5分という人も珍しくありません」と、栗原先生。
カレーライスが好きな患者さんに、「どうしてそんなに速く食べるの?」とたずねたら、「先生、カレーは飲み物なんですよ」という答えが返ってくるそうです。
「ゆっくり食べることをすすめるのは、早食いすると栄養の吸収が悪くなるだけでなく、食べすぎにつながるから。食事にかける時間の理想は20分以上です。
食欲はレプチンというホルモンが脳の満腹中枢に作用することによって抑えられるのですが、食べ始めてから20分くらい経たないとレプチンの血中濃度は上がってきません。
わかりやすくいうと、食事時間が20分未満だと、満腹感がやってこないので、いくらでも食べられてしまうのです」
太りたくない人は、栄養吸収の面からも、食べすぎを防ぐという面からも、ゆっくりしたスピードで食べることが推奨されます。ゆっくり食べるコツもあります。
「ゆっくり食べるコツは、ひと口食べたら箸を置く習慣をつけること。そして箸を置いたら、30回くらいかんで、それからまた箸を持つようにします」
「どうしても速く食べてしまう人は、お行儀が悪いですが、テレビを見ながら食べるのも1つの方法です」
録画しておいた好きなドラマを見ながら、時間をかけて食べるのもいいですね。自分なりのゆっくり食べるやり方を見つけるのが、やせるための近道です。
ゆっくり食べるコツ
1 ひと口食べたら箸を置く
箸を置くことでゆっくり食べる習慣がつく
2 ひと口につき30回くらいかむ
ゆっくり食べられるだけでなく、栄養素の吸収もよくなる
3 食事は20分以上かけて食べる
満腹感は20分後におとずれるので食べすぎを防げる
※この記事は『2カ月でぽっこりお腹が改善!内臓脂肪の落とし方』栗原毅著(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。
※2022年12月12日に配信した記事を再編集しています。
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2カ月でぽっこりお腹が改善!内臓脂肪の落とし方
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主婦の友社刊
更年期の女性に増えてくる中性脂肪がもたらすぽっこりお腹。簡単に凹ます、いすスクワットと下腹ドローイン、食事法を紹介。