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韓国ドラマの出前事情。「愛の不時着」冷蔵庫が空っぽだった11話でセリが頼んだ食べ物は?

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ゆうゆうtime編集部

韓国ドラマにチキン! 欠かせませんね。チキンを食べるシーンになるとワクワク感が伝わってきて、こちらまでビールが飲みたくなることも! お店で、自宅で、職場で、黄金に輝くチキンは場所を選ばず登場します。ソウル在住のライター、鈴木ちひろさんに、ソウルのチキン事情を聞きました。

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世界一!?チキンが好き

韓国ドラマにチキンを食べるシーンはたくさん登場しますね。みんなチキンが大好き。チキンが嫌いで食べられなかったのは、『梨泰院クラス』で憎まれ役だったチャン・グンウォンのほかにいたでしょうか。

さて、ドラマを見ているとチキンが無性に食べたくなりますが、韓国人のチキン好きは世界でも随一だそうです。

「4年ほど前には『韓国のチキン屋の数は世界中のマクドナルドの店舗数よりも多い』なんていうニュースが出回ったほどです」と、鈴木さん。

「日本ではオーソドックスなフライドチキンが主流ですが、韓国のチキンは種類が豊富。基本のフライドチキンのほか、甘辛ソースをからめた真っ赤なヤンニョムチキン、素焼きしたオーブングイなど、その日の気分で味に変化をつけられるのが魅力ですね」

「『愛の不時着』で、ピョ・チスが配達のアルバイトをしたお店も、サッカー日韓戦で盛り上がったお店も、セリの部下チャンシクと保険会社のチョルスが落ち合った場所も、すべて『BBQチキン』の系列店です。ドラマのスポンサーなので何度もドラマに登場していますね」

じつはこのお店は、ほかのドラマにもよく登場しています。『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』で、サニーが店長をして、チ・ウンタクがアルバイトをしていたお店も、『ザ・キング:永遠の君主』でイ・ゴンが甘辛チキンを夢中で食べていたシーンも、このお店。日本にも店舗を出していますね。

ちなみに、『愛の不時着』13話、サッカーの日韓戦で盛り上がっているチキン店で、チスがおしゃべりをしながらずっと手に持っていたフォークの先に差してあったのは、チーズボール。ユン・セリを演じたソン・イェジンのお気に入りでもあるそうですよ。

「チキンとビール(韓国語でメッチュ)をセットで、「チメッ」というのもよく知られているところですね。韓国では1次会で食事をして、2次会でチキン屋に行くのが定番コースです。お酒と言ったら焼酎の韓国ですが、チキンを食べるときはビールにかぎります!」

チキンも出前が定番

韓国は出前文化です。日本でもコロナ禍でフードデリバリーも増えましたが、韓国ではその前から、出前が発達していました。もちろんチキンの出前も珍しくありません。

「家にいて食べたくなったらチキンを頼む、というのが当たり前です。そのため、韓国のアパートのエレベーター内がチキンの匂いでぷんぷんするというのは日常茶飯事。その匂いに誘われてまたチキンを頼む人が出てくるほどです」

『愛の不時着』11話、ソウルで感動の再会を果たしたセリとリ・ジョンヒョク は、セリの家の冷蔵庫が空っぽだったので、チキンの出前を頼みました。サックサクのフライドチキンでしたね。

「自宅以外にいてもピンポイントで届けてくれるので、漢江でチキンやジャージャー麺の出前をとるのもよくある光景です」

「焼肉以外の韓国料理ならだいたい出前ができますし、ロッテリアやサブウェイなどのファストフード、カフェのコーヒーも1杯からOKです。配達料2000〜3000ウォン払えば(※1)、嫌な顔せず届けてくれますよ。また、人々が利用しやすいよう、出前アプリで割引やポイント制があるのも韓国ならでは」

配達のバイクが猛スピードで街中を走り回る光景も、韓国では当たり前だそうです。

「冬は氷点下まで下がり、外出がおっくうになるので、出前の存在はとてもありがたいものなんですよ」

そして、出前を頼む定番は、チキンとジャージャー麺だそうです。

(※1)最近では、配達料は値上がりして3000〜4000Wほどになっています(2023年9月)。

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