【チャイブ】の栽培方法と活用アイデア4選|桐原春子さんの育てて楽しむハーブ生活
「ハーブは暮らしに役立ててこそ、楽しい!」と話すのは、長年にわたってハーブを育て、その利用法を研究してきた桐原春子さん。本連載では、毎回1種類のハーブを取り上げ、栽培方法や活用方法、歴史などを教えていただきます。第10回は【チャイブ】です。
本連載の他、桐原春子さんの記事は桐原春子さんの育てて楽しむハーブ生活をご覧ください。
目次
ガーデニングでも人気の【チャイブ】
細ネギやアサツキを小ぶりにしたようなチャイブ。欧米では身近なクッキングハーブとして日常的に利用されています。花も愛らしく、ガーデニングでも人気です。 多年草とは、開花、結実後も枯れずに生長する植物のことを指します。一度植えると数年にわたり生育し、毎年花を咲かせます。
別名/エゾネギ(和名)、シブレット
科名/ヒガンバナ科
性質/多年草
草丈/20~30㎝
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詳細はコチラ新鮮な葉や花を幅広い料理に
チャイブはシベリア、ヨーロッパ、北アフリカなど北半球に広く分布しているハーブで、北米やヨーロッパでは商業的な栽培も行われています。
桐原春子さんによると、中国では紀元前から料理や薬用に利用されたそう。
「13世紀に中国を訪れたマルコ・ポーロによって利用法がヨーロッパに紹介され、その後アメリカに渡り、クッキングハーブとして人気が高まりました。群がるようにして葉を出すことから、チャイブスと複数形で呼ばれることもあります」
ネギのような香りがありますが、風味は繊細でさまざまな料理に合わせやすい。
「フランス料理の香味料として知られるフィーヌゼルブの材料に、タラゴンやパセリなどとともに使われます。葉も花もフレッシュのまま利用でき、ポテトサラダに振りかけたり、各種ソースに入れたり、ポタージュスープに散らしたりと、味と色のアクセントづけに最適です。バターやチーズに練り込んでパンに塗ってもおいしいですよ」
北国でもよく育ち、ガーデンを彩る
花もチャイブの大きな魅力だといいます。 培養土とは、植物を育てるために使う土のことです。数種類の土がブレンドされた市販の培養土は、通気性、保水性、排水性、養分のバランスがよく、初心者でも失敗なく植物を育てられます。植物の種類(花、野菜、多肉植物など)ごとに専用の培養土も市販されています。
「冷涼な地方でもよく咲き、欧米ではキッチンガーデンになくてはならない存在です。私も自宅のポタジェ(野菜畑)に植えていますが、2年目から株がどんどん増え、花盛りの頃はとてもきれいでうれしくなります」
チャイブはタネをまいて育てることもできますが、苗を容易に入手できます。
「日なたから半日陰の、肥沃な土壌を好みますが、日当たりのよいほうが繁茂します。酸性土壌は好まないので、あらかじめ培養土
アサツキよりマイルドな風味
チャイブを3株、素敵な素焼きの鉢に植えました。アサツキの仲間ですが、アサツキのようなしっかりした鱗茎(球根)はなく、味も香りも穏やかなのが特徴。
初夏には紫紅色の花をポンポンと咲かせます。小枝を組んだ小さな支柱を添え、細い葉茎をそっと支えて。