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【タラゴン】の栽培方法と活用アイデア3選|桐原春子さんの育てて楽しむハーブ生活

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ゆうゆう編集部

「ハーブは暮らしに役立ててこそ、楽しい!」と話すのは、長年にわたってハーブを育て、その利用法を研究してきた桐原春子さん。本連載では、毎回1種類のハーブを取り上げ、栽培方法や活用方法、歴史などを教えていただきます。第13回は【タラゴン】です。

本連載の他、桐原春子さんの記事は桐原春子さんの育てて楽しむハーブ生活をご覧ください。

味に深みと独特の香りを与える【タラゴン】

料理好きな方には、フランス語のエストラゴンのほうがなじみ深いかも。味に深みと独特の香りを与えてくれるハーブです。健康によいとの評判もあり、愛用者も増えているもようです。

別名/エストラゴン 
科名/キク科
性質/多年草 
草丈/約50㎝

卵、野菜、鶏肉、生クリームと好相性

タラゴンは中央アジアからシベリア、北米が原産のハーブ。日本では誰もが知っているとはいえませんが、料理の世界ではとてもポピュラーで、特にフランスではエスカルゴ料理などに欠かせないそう。

「タラゴンにはセロリのようなほろ苦さと、かすかな甘みも感じる複雑な香りと風味があり、卵や野菜、鶏肉、生クリームなどの味を引き立てます。オムレツやソース、フィーヌゼルブの材料としても盛んに利用されていますが、葉1枚で舌にピリッとくる辛みがあるので使いすぎは禁物。料理のアクセントとして利用してください」

欧米ではタラゴンのオイルやビネガーが普通に売られていて、桐原さんもイタリアでオイルを発見。

「星形のきれいなガラス瓶に入ったエストラゴンオイルを目にしたときは、聞いてはいたけど本当にこうやって売られているのだとわかり、うれしかったことを覚えています」

タラゴンはエストラゴールという成分を含み、鎮静、抗ストレスの作用や体を温める効果があるといわれます。フランスでは寝つきをよくするティーとして利用されることも。

「葉、茎を1~2分、電子レンジで加熱してカラッと乾燥させたものに熱湯を注ぎます。ただ、刺激が強いので、ときどき飲む程度にとどめて」

夏の暑さに弱いが寒さには強い

タラゴンは高温多湿に弱く、寒さに強いハーブ。冬は地上部が枯れるが戸外で越冬し、春に再び新芽を出します。

「地植え、鉢植えどちらでも栽培できますが、植えつけ後しばらくは水ぎれしないように注意して。肥料は春の生育期に与える程度でよいでしょう。日本では花がめったに咲かないので、挿し木や株分けで増やします」

料理に使うのは主にフレンチ種

ビニールポット入りのタラゴンの苗を数株、黄色のコランダーに入れました。水やりなど戸外で管理しますが、両手つきで持ち運びが便利なコランダーなら、室内で楽しむことも。

一般にタラゴンといえば写真のフレンチ種を指し、料理によく使われます。近縁のロシアン種は香りが弱く、染色などのクラフトに使われます。

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