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寒天でやせるのはなぜ?【寒天ダイエット】のコツは「食べるタイミング」にあった!

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ゆうゆうtime編集部

寒天でやせる理由①

寒天は、食物繊維が豊富なノーカロリー食品

寒天は、日本人が350年前に開発した食品です。昔からみつ豆やところてんなどに使われ、愛されてきました。

寒天に水分を加えて煮るとドロリと溶け、冷ますとゼリーのように固まり、口当たりがよくなります。ようかんや水ようかんの口どけのよさも、材料に寒天が使われているからです。

杤久保先生は、30年ほど前から肥満やメタボの人のダイエット法を研究してきました。

ダイエットの大原則は、「食べすぎを防ぐこと」と「運動すること」。この2つが基本中の基本です。ところが、「言うは易く、行うは難し」で、なかなか実行できないのが現実です。

食べたいものを我慢する食事制限ばかりでは、毎日が空腹感との闘いになってしまいます。「あれを食べてはダメ、これを食べてはダメ」とか、カロリー計算をしなければならないといったダイエットは、楽しくないから長続きしないのです。せっかくやせ始めていても、空腹を我慢できずに間食にドカ食いするなど、つい食べすぎて、リバウンドしやすくなってしまいます。

おいしく食べながらやせられるローカロリーの食品はないものか――いろいろ試しながら探していて着目したのが、寒天でした。キャベツやこんにゃくなどもローカロリー食品ですが、味つけや調理法などの点で飽きやすいのです。

寒天の原料は、オゴノリやテングサなどの紅藻類と呼ばれる海藻類。これらを煮て溶かし、精製・乾燥させたものが棒状の角寒天や粉末などの形状で市販されています。  

寒天の最大の特長は、ほぼノーカロリー(100gで3kcal)で、食物繊維を豊富に含む点です。また、寒天そのものは無味無臭なので、いろいろな味つけや他の食材との組み合わせができます。

きなこや少量の黒みつ、練乳などをかけてみつ豆ふうにしたり、フルーツジュースやみかんなどの果物を加えることも可能です。寒天を使ったラーメンなどの市販の寒天製品を利用しても、バラエティ豊かな食卓になります。

このように、寒天は味つけや形を変えることで、毎日食べても飽きません。味つけに使う少量の黒みつやきなこなどは30~40kcal程度ですから、カロリーをとりすぎる心配もないのです。

そこで、肥満改善に寒天をとり入れたところ、予想以上のダイエット効果と健康効果があることがわかりました。
(寒天でやせる理由②に続きます)

※この記事は『寒天ダイエット』医学監修 杤久保 修/料理 落合貴子(主婦の友社)の内容をWeb掲載のため再編集しています。

監修者

医師

杤久保 修

とちくぼ・おさむ
横浜市立大学医学部特任教授・医学博士(健康社会医学)。
神奈川県予防医学協会理事、中央診療所循環器病予防医療部部長。専門は予防医学。寒天の健康効果を研究し、寒天ダイエットを考案。

とちくぼ・おさむ
横浜市立大学医学部特任教授・医学博士(健康社会医学)。
神奈川県予防医学協会理事、中央診療所循環器病予防医療部部長。専門は予防医学。寒天の健康効果を研究し、寒天ダイエットを考案。

寒天ダイエット

医学監修 杤久保 修
料理 落合貴子
主婦の友社刊

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