ショコラさんの月12万円の生活「欲しいものは知恵と工夫で手に入れたい」【前編】
気力と体力に合わせ、64歳で働き方を見直す
60歳になって企業年金を月に約5万円受給するようになったが、それは貯金に回し、変わらず12万円の生活を続けていた。そして64歳になったとき働き方を見直すことに。
「60代に入ってから1年ごとに、フルタイム勤務も満員電車もきつくなっていきました。そこで、コロナ禍の緊急事態宣言で勤務時間が短縮になったのを機に、今の自分の体力に合わせた働き方を考えたんです。5万円の企業年金があるから、あと7万円の収入を得れば暮らしていける。そこで会社と交渉し、週4日、10~16時の勤務に変えていただきました」
65歳になって公的年金をもらうようになったが、それも予備費として貯金に回し、今も生活費12万円で暮らしている。そんな生活費の内訳は、マンションの管理費や固定資産税の月割り分、水道光熱費などが固定費として6万円。食費に2万円、日用品や衣服など食費以外の生活費として4万円の予算となっている。
「毎月、固定費以外の6万円を銀行口座から引き出します。そして食費用の2万円をキャメル色のお財布に、4万円を黒いお財布に入れておきます。普段は黒いお財布を持ち歩き、たとえば仕事帰りに1000円分の食材を買ったら、食費用のキャメルのお財布から黒いお財布へ1000円を移します。ふたつのお財布の残金をチェックして、食費を使いすぎているな、来週は冷蔵庫にあるストックだけで料理しようという感じで、現金管理をしています」
予備費は大切な人へのプレゼントや交際費、水まわりの修理代など、用途はさまざま。
「いざというときの予備費が気持ちのゆとりにつながっています」
撮影/橋本 哲
※この記事は「ゆうゆう」2022年1月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
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