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兼子ただしさんが語る、「股関節の痛み」で歩くことさえ困難だった45歳女性。スタスタ歩けるようになった「神経系ストレッチ」とは!?

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兼子ただし

骨が折れたり、わかりやすいキズがなくても、体に不具合が出たり痛みを感じてしまう。そんな「慢性疼痛(まんせいとうつう)」と呼ばれる痛みを改善できるのが【神経系ストレッチ】です。今回はストレッチ界のレジェンド・兼子ただしさんが、股関節症に悩む女性に行った神経系ストレッチをご紹介します。

5分で歩ける場所も30分かかる股関節症

今回ご紹介するのは、5年以上にわたって股関節や脚の違和感に悩み続けている45歳の女性・なーさんです。最初は姿勢によって股関節がポキッと鳴ったり少し歩きにくい程度だったりしたのが、徐々に激しい痛みを感じるようになったそうです。

病院に行くと、医師からは太り過ぎが原因と診断。「実は当時100kgもあったので、ダイエットで大幅に体重を落としたんです」と語るものの、そこから痛みはさらに強くなってしまったのだとか。

自転車運転はおろか、座ったり立ったりする動作も厳しく、ひどいときには自宅から最寄り駅まで5分ほどの距離になんと30分もかかっていたそうです。そんな痛みと奮闘する母親の姿を見かねた息子さんが、私のYouTubeで【神経系ストレッチ】のことを知り、ガチ検証に申し込んでくださいました。

脚の痛みをかばって、全身がこわばった歩き方に

実際にどのような施術を行うべきなのか、まずは彼女の歩行状態を拝見させていただきました。健常な人の歩行速度に比べて明らかに遅く、股関節をかばうように歩くためか、体全体がこわばってしまってぎこちない状態。この日は左脚の痛みが強かったため、左脚をかばうような歩き方になっていました。

次はイスの座り立ちテストです。まずは座った状態から、ゆっくりで構わないので立ち上がってみるように伝えました。それでも「何かにつかまらないと無理です」とのことで、手の支えを借りて立ち上がるのがやっと。さらに座るときは痛みに怯えてしまい、とても慎重にゆっくりと腰かける動作が印象的でした。

原因は神経の張り。神経を滑走させて股関節を動かす

歩行と座り立ちを見たところ、変形性股関節症の気配があることが確かめられました。実際、医師にも同様の診断を受け、手術して人工関節にするしか方法はないと告げられたそうです。

しかし彼女の場合は股関節の状態が歩行に影響するというよりも、大腿神経と閉鎖神経の張りが股関節をズラしてしまっていることが問題だと捉えました。股関節は、大腿骨の一番上の丸くなった骨頭が、腸骨にはめ込まれることで動く仕組みとなっています。そこで、この動きを正常に戻すための【神経系ストレッチ】を施術しました。

激しい痛みに耐えきれず「イタタタタ!」と絶叫する状態が続きましたが、股関節が開くようになり、くの字の状態に曲がるように。「私の体はこんな動きできるはずないのに!」と驚き、涙をこぼしていました。

そして再度歩いてもらうと、こわばった歩き方も改善されて歩行速度もグンと早く。座り立ちにいたっては、支えなしで立ち上がれるようになり、座り方も自然になりました。「撮影前の痛みが100だったとしたら、施術後の痛みは20〜30まで落ち着いきました」と語った彼女は、ここで大粒の涙。思わず私までもらい泣きしてしまうほどの感動ぶりでした。

何をやっても治らない痛みこそ、神経系ストレッチで改善へ

痛みには必ず原因があります。ただ残念なことに、その原因を解消する方法を知らない医師や整体師が少ないことが現状です。しかし、私が提案している神経にアプローチして体を動きやすくする【神経系ストレッチ】は、痛みが発生しにくい体にすることが可能になります。

今回施術を受けた彼女は、その後定期的に私のスタジオに通い続けています。そして、一度もできなかった小走りが6年ぶりにできるようになりました。彼女いわく「行動範囲がグンと広がり、今は昔からやってみたかったベリーダンスを習うのが夢」とのこと。そんな夢の後押しを、【神経系ストレッチ】でサポートできればと思います。

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理学療法士の資格も持つストレッチトレーナーが考案した「神経系ストレッチ」。整形外科や接骨院、整体院などに通っても治らなかった慢性的な痛みやしびれを、神経から根本的に改善する画期的なストレッチ方法です。まず重要なのは、痛みやしびれの根本的な原因となっているポイントをつきとめること。肩こりの原因は、歯のくいしばりによる神経の刺激だったり、腰痛の原因は、おなかの神経のズレだったりすることが多いのです。本書ではそれをつきとめた実例を紹介しつつ、誰にでも自分でできる痛み、しびれを改善する神経系ストレッチの方法を教えます。

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