【ガーデニング】プリムラの花を次々に咲かせて、玄関先をカラフルに!
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光武俊子
プリムラという花をご存知ですか? パンジー&ビオラほどの知名度はありませんが、同じく寒さに強く、晩秋~春まで長く楽しめる花です。種類も豊富でカラフル! 冬でも園芸店の店先に並んでいます。これから春に向けて、プリムラの魅力を満喫しませんか。
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プリムラと聞いたときに、どんな花だったかとすぐ思い浮かばなかったとしても当然です。プリムラは原種(*1)だけで世界に500種以上もあり、園芸品種(*2)も多数。花形や花色があまりに多彩なので、どれかひとつをイメージするのが難しいものです。
では、園芸店でもっともよく見かけるプリムラからご紹介しましょう。
コンパクトで愛らしい【プリムラ・ジュリアン】
コーカサス地方原産のジュリアエという原種から生まれた園芸品種。花色が豊富で、コンパクトな草姿が寄せ植えにも適します。一重咲きからバラ咲きまで、花形も多彩です。
存在感のある花が魅力【プリムラ・ポリアンサ】
欧州原産のプリムラ・ブルガリスなどから誕生。ジュリアンをひとまわり大きくした花は存在感があり、花色も豊富です。花弁にストライプが入る品種や花茎が伸びるタイプも。
春霞のように群れ咲く【プリムラ・マラコイデス】
中国に自生する原種で、小花を集めて咲く株を群植すると春霞のような美しさ。花色が豊富で花の大きめのタイプもあります。ほかのプリムラに比べると暑さ寒さに弱いのが難点。
日当たりが悪くても咲く【プリムラ・オブコニカ】
中国原産で、高温多湿に弱いため年末~春に楽しみます。開花期が長く、日当たりが悪くても咲くのが特徴。触れるとかぶれやすいため、かぶれにくい園芸品種を利用しましょう。
ヨーロッパに春を告げる【プリムラ・ブルガリス】
ヨーロッパ原産で寒さに強く、甘く香るクリーム色の花が春を告げる花として親しまれています。日本の寒冷地でも、毎年咲く多年草として楽しめます。多くの園芸品種の親です。
シーボルトがみつけたプリムラ【サクラソウ】
日本や朝鮮半島などに自生するサクラソウも、学名はプリムラ・シーボールディーというプリムラの仲間。可憐な花姿が江戸時代から愛好されている伝統園芸植物です。
ほかにも、山野草として親しまれているクリンソウは、日本にのみ自生するプリムラです。プリムラは西洋の花だとばかり思っていたら、意外に身近な存在なんですね。