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【葬儀のマナー】四十九日、一周忌など法要のしきたりとは?50代から心得ておきたい冠婚葬祭の常識

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更新日

ゆうゆうtime編集部

精進落としは感謝と慰労の席

還骨法要のあと精進落としを行います。これは、僧侶や葬儀で世話になった人たちを感謝の気持ちでもてなすために、喪家側が設ける会食の席です。

かつて四十九日までを忌中とし、肉や魚などを使わない精進料理で過ごすのがしきたりでした。忌明けとなったときに口にする通常の食事が「精進落とし」の本来の意味です。「精進明け」ともいいます。

精進落としは忌明けの会食を指すので、その後の法事の際の食事会は、お斎と呼びます。

一同がそろったら、会食に入る前に、施主はお礼のあいさつをします。そのあと、近親者が音頭をとって、故人に杯をささげる「献杯」を行うこともあります。弔事の席では「乾杯」ではなく、故人に杯をささげる「献杯」ということを忘れずに。

僧侶が精進落としの席を辞退した場合は「御車代」と「御膳料」を、出席の場合は「御車代」を渡します。

最後に終了のあいさつをします。

もし、精進落としの席を設けないときには、そのかわりに全員に持ち帰り用の酒と、折り詰め弁当を用意するとよいでしょう。葬儀でお世話になったお礼も伝えて渡します。

法要が重なったら

1年のうちに2つ以上の年回忌が重なるときは、「併修((へいしゅう)合斎=がっさい・ごうさい=とも)」といい、あわせて行うこともあります。日取りは早いほうの命日に合わせます。ただし、一周忌、三回忌までは独立して行います。


※この記事は『50代からの冠婚葬祭きちんとマナー』岩下宣子監修(主婦の友社)の内容をWeb掲載のため再編集しています。

※2023年8月23日に配信した記事を再編集しています。

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監修者

現代礼法研究所主宰

岩下宣子

共立女子短期大学卒業。全日本作法会の内田宗輝氏、小笠原流の小笠原清信氏のもとでマナーを学ぶ。1985年、現代礼法研究所を設立。多数の企業や公共団体などでマナーの指導、研修、講演、執筆活動を行う。NPO法人「マナー教育サポート協会」理事長。『美人のことば練習帖』(三笠書房)、『40歳までに知らないと恥をかく できる大人のマナー260』(KADOKAWA)、『書き込み式おつきあいを大切にする安心メモリー帖』(池田書店)、『冠婚葬祭マナーの新常識』(主婦の友社)など、著書、監修書多数。

共立女子短期大学卒業。全日本作法会の内田宗輝氏、小笠原流の小笠原清信氏のもとでマナーを学ぶ。1985年、現代礼法研究所を設立。多数の企業や公共団体などでマナーの指導、研修、講演、執筆活動を行う。NPO法人「マナー教育サポート協会」理事長。『美人のことば練習帖』(三笠書房)、『40歳までに知らないと恥をかく できる大人のマナー260』(KADOKAWA)、『書き込み式おつきあいを大切にする安心メモリー帖』(池田書店)、『冠婚葬祭マナーの新常識』(主婦の友社)など、著書、監修書多数。

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