【ガーデニング】カンパニュラ 初夏に向けて涼やかに咲くベル状の花
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光武俊子
涼やかな花を大株で楽しみたい【ハタザオギキョウ】
Campanula rapunculoides (ラプンクロイデス)
開花期:6~7月
草丈:50~80㎝
ヨーロッパ原産の多年草ですが、大正時代に渡来して関東以北では野生化も見られます。ほっそりした花穂にベル状の花を下向きに花穂の下から順に開花。涼やかで野趣ある花は、大株に育つと見事です。カンパニュラのなかでは比較的暑さに強く、冬はロゼット状で越します。
繊細な印象ながら耐暑性もある【イトシャジン】
Campanula rotundifolia(ロツンディフォリア)
開花期:6~10月
草丈:25~40㎝
茎葉が細く繊細な雰囲気で、山野草として扱われますが、じつは丈夫で長い開花期を楽しめます。ヨーロッパや北アメリカ北部の草原や砂礫地に自生。日本にもよく似た雰囲気のイワシャジンが自生します。春は日当たりよく、夏は落葉樹の下などで夏越しさせましょう。
星咲きの花がグラウンドを埋める【ホシギキョウ】
Campanula poscharskyana(ポシャルスキアナ)
開花期:5~6月
草丈:25~30㎝(横に伸びる茎長)
バルカン半島北部などに自生する多年草。秋~春はこじんまりした葉群で過ごし、開花期前に茎を四方に伸ばして節ごとに花をつけ、あたりを覆いつくします。‘アルペンブルー’などの園芸品種が夏の蒸し暑さにも耐え、日陰でも毎年よく開花。花後に花茎を株元から抜き取ります。
カンパニュラの仲間のほんの一部、入手しやすいものをご紹介しました。なかには高温多湿に弱い山野草もありますが、水はけよい用土で夏の強光や西日を避けられれば大丈夫。基本的には育てやすいと思います。
初夏に涼やかなブルー系のベル状花を楽しんでください。
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