【50代からの快眠術】二度寝はOK? 眠りの質を高めるための「睡眠の新常識」とは?
寝不足は老化と肥満を増幅させる。しっかり眠ってアンチエイジング
「睡眠の足りない状態が続くと、脳が『体が危機的状況だ』と判断。より多くのカロリーを摂取しようと満腹ホルモンの分泌を減らし、空腹ホルモンの分泌を増やすので必要以上に食べすぎてしまいます」
睡眠不足は成長ホルモンの分泌を抑制してしまい、老化を早める原因にもなる。
朝型でも 夜型でも、自分に合っていれば◎
一般的には、早起きの「朝型」がいいといわれるが、生活スタイルや遺伝によって、朝型か夜型かは異なる。夜型でもつらくなければ無理に朝型に変更する必要はない。
「ただし日々の生活が不規則だと体に負担がかかりやすいので、朝型・夜型にかかわらず、就寝・起床時間を一定にしましょう」
目覚まし時計は不要。「自己覚醒力」を身につければすっきり起きられる
自己覚醒力とは、「この時間に起きる!」と決めた時刻に自然と目覚める力のこと。
睡眠中に脳内でホルモン分泌が増えると、自発的に起床できるようになる。2~3人に1人は自己覚醒力をもつとされ、規則正しい生活の他、年齢が上がり、経験を重ねるほどこの力をもちやすくなる。
自己覚醒法のやり方
コツ① 起きる時間の数字を数えながら、同じ回数だけ枕を叩く
コツ②「明日起きたらどんないいことがあるか」を考える
コツ③「起きられるから大丈夫」と気をラクにして念じる
起きる時間を強く思い描くとともに、コツ❶~❸を行うと成功率が上がる。コツ❶で自己暗示にかかりやすくなり、コツ❷で心地よいイメージができる。コツ❸でプレッシャーから解放され、すっきり目覚めやすくなる。
※この記事は「ゆうゆう」2023年7月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
※2023年6月19日に配信した記事を再編集しています。
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医師、医学博士
坪田 聡
つぼた・さとる●雨晴クリニック院長。日本睡眠学会、日本医師会所属。「快眠で健康な生活を送ろう」というコンセプトのもと、睡眠の質を向上させるための指導や普及に努める。2006年に生涯学習開発財団認定コーチの資格を取得し、睡眠コーチングを創始。総合情報サイト「All About」の睡眠ガイドとして情報発信中。
つぼた・さとる●雨晴クリニック院長。日本睡眠学会、日本医師会所属。「快眠で健康な生活を送ろう」というコンセプトのもと、睡眠の質を向上させるための指導や普及に努める。2006年に生涯学習開発財団認定コーチの資格を取得し、睡眠コーチングを創始。総合情報サイト「All About」の睡眠ガイドとして情報発信中。