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【ガーデニング】来年も咲いてくれる多年草「ユリ」の魅力。おすすめ原種ユリ7選

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光武俊子

聖なる花として愛される白花【テッポウユリ】

九州から沖縄に自生する日本固有のユリ。50~120㎝の茎にラッパ型の白花を横向きにいくつも咲かせます。純白の花色が愛され、国内外で冠婚葬祭や宗教行事に用いられます。日当たりを好みますが、連作障害を防ぐため鉢植えは毎年、庭植えも数年ごとに植え替えを。

<外国の原種>

朱色の花がチャーミングで繊細【イトハユリ】

モンゴルから中国北部や朝鮮半島の草地や林に自生。15~60㎝の華奢な茎に細い葉が特徴的で、鮮やかな朱色の花がチャーミングです。日本には20世紀初めに渡来して、アジアティック・ハイブリッドの交配親になっています。日当たり水はけのよい場所を好みます。

愛らしい花を鈴なりに咲かせる【マルタゴンリリー】

ポルトガルからシベリアにおよぶ広大な地域に分布。1~2mの茎に花径5㎝ほどの花をたくさん吊り下げます。トルコ帽を思わせるくるんとした花形が愛らしく、日本のユリのイメージとは大きく異なります。強健ですが、日本の高温多湿は苦手なので風通しよい半日陰に。

ユリの球根は深植えが鉄則!

ユリの球根は一般に大型ですが、イトハユリやマルタゴンリリーは小さなものです。5号鉢に2~3球植えつけても大丈夫。これら小ぶりのユリは群植することで見映えがします。

ただし、ユリは球根の下からだけでなく上からも根を出し、この上根を張らせることが大事です。鉢植えなら球根の2倍の深さ、地植えなら30㎝深さまで掘って植えつけます。

また、原種ユリは斜面に生えることも多いように、水はけや通気性のよい土壌を好みます。粘土質の庭では鹿沼土や砂などを混ぜて、土づくりをしてから植えつけましょう。鉢植えは一般の草花用培養土で大丈夫です。

今回は原種を紹介しましたが、園芸品種はさらに丈夫で育てやすく、一度植えつけると分球したりムカゴができて、株がふえる楽しみも! 今夏は初めてのユリ栽培に挑戦してみましょう。

オリエンタル系の園芸品種‘スターゲイザー’

アジアンティック系の園芸品種

※2023年6月7日に配信した記事を再編集しています。

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