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【ガーデニング】初春から初冬まで長く咲く!ゼラニウムで“絵になる窓辺”づくり[多年草]

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光武俊子

鮮やかな花が早春から初冬まで繰り返し咲くゼラニウム。乾燥に強いので水やりの手間が少なく、ヨーロッパでは「窓辺を飾る花」として愛されてきました。多湿の環境を苦手にしますが、ハンギングバスケットなどで風通しよく育てて、長い開花期を満喫しませんか。

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ゼラニウムは常緑で開花期の長い多年草

多年草とは、開花、結実後も枯れずに生長する植物のことを指します。一度植えると数年にわたり生育し、毎年花を咲かせます。

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です。園芸では「四季咲き

四季咲き性とは、特定の開花期をもたず、条件が整えば一年に複数回花を咲かせる性質を指します。​バラやベゴニアなどにこの性質をもつ品種があり、長期間花を楽しむことができます。

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性が強い」という言い方をしますが、早春から初冬まで繰り返し開花します。近年の暖冬では年明けでも咲いていますし、冬は室内で温度が保てれば一年中花が楽しめます。

原産地は南アフリカのケープ地方なので寒さにはやや弱いものの、多肉質の茎葉が水分を蓄えるので乾燥に強い植物です。そのため、ヨーロッパでは窓辺を飾るウィンドウボックスや街角のハンギングバスケットで大人気。日本でも古くから親しまれてきました。

近年はペチュニアなどの普及で以前ほど見かけませんが、開花期が長く鮮やかな花色で遠くからでも目立ち、猛暑の夏に水やりの手間が省ける草花として見直したいものです。

【ガーデニング】初春から初冬まで長く咲く!ゼラニウムで“絵になる窓辺”づくり[多年草](画像2)

プランターでベランダを飾る

【ガーデニング】初春から初冬まで長く咲く!ゼラニウムで“絵になる窓辺”づくり[多年草](画像3)

脚つきコンテナで

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きれいな葉っぱや香りを楽しめる種類も

ゼラニウムという呼び名はかつての分類の名残りで、現在はペラルゴニウム属に分類されています。もともとのペラルゴニウムは茎葉が多肉質ではなく、4~7月に咲く一季咲き

一季咲きとは、一年のうち特定の季節にのみ花を咲かせる植物のことを指します。特にバラにおいてよく使われる用語で、春から初夏にかけて一度だけ花を咲かせ、その後は葉の生長や株の充実に向かうタイプの品種を指します。これに対して、四季咲きの植物は年間を通じて複数回花を咲かせる特性があります。

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なのに対し、いまもゼラニウムと呼ばれる種類は四季咲き

四季咲き性とは、特定の開花期をもたず、条件が整えば一年に複数回花を咲かせる性質を指します。​バラやベゴニアなどにこの性質をもつ品種があり、長期間花を楽しむことができます。

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性が強いものです。

【ガーデニング】初春から初冬まで長く咲く!ゼラニウムで“絵になる窓辺”づくり[多年草](画像4)

一季咲きのペラルゴニウム

ゼラニウムは赤、ピンク、白、黄色、オレンジ色などの鮮やかな小花を、茎の先端に球状に開花。一重のほかに八重咲き

八重咲きとは、花びらがたくさん重なって咲く花のことです。通常の花よりも華やかでボリュームがあり、豪華な印象を与えます。バラ、ダリアなど、多くの植物に八重咲きの品種があります。

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や星咲きなどの品種

品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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もあります。葉にも白や黄色、オレンジ色などの斑の入る品種

品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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が人気です。

【ガーデニング】初春から初冬まで長く咲く!ゼラニウムで“絵になる窓辺”づくり[多年草](画像5)

白い斑入り品種

【ガーデニング】初春から初冬まで長く咲く!ゼラニウムで“絵になる窓辺”づくり[多年草](画像6)

モミジバゼラニウム

また、アイビーに似た光沢のある葉が特徴の「アイビーゼラニウム」は、一般的なゼラニウムより小ぶりですが、茎が下垂してたわわに花を咲かせます。ハンギングバスケットなどで楽しみたい花。

一般的なゼラニウムより切れ込みの深い葉が香りをもち、ハーブとして利用されるのは「センテッドゼラニウム」です。さまざまな香りの葉はサラダやスイーツの飾り、ドリンクや砂糖漬け、ドライフラワーやポプリ、香油や虫よけとしても楽しめます。

バラの香りがするローズゼラニウム、ミントの香りがするペパーミントゼラニウム、リンゴの香りがして横に広がるアップルゼラニウム、レモンゼラニウムなどが出回ります。

【ガーデニング】初春から初冬まで長く咲く!ゼラニウムで“絵になる窓辺”づくり[多年草](画像8)

レモンゼラニウム

【ガーデニング】初春から初冬まで長く咲く!ゼラニウムで“絵になる窓辺”づくり[多年草](画像9)

センテッドゼラニウムの香油

日当たりよい場所で風通しよく育てよう

ゼラニウムは日当たりが大好きですが、真夏は西日を避けられる場所で育てましょう。日当たりが悪いと花数が減ります。過湿による蒸れも苦手なので、風通しよく雨の避けられる軒下などがぴったり。ウィンドウボックスやハンギングバスケット、吊り鉢などが向いています。

【ガーデニング】初春から初冬まで長く咲く!ゼラニウムで“絵になる窓辺”づくり[多年草](画像10)

アイビーゼラニウムの吊り鉢

関東地方以西の暖かい地域では、軒下や北風の避けられるベランダなどで冬越し

冬越しとは、寒さに弱い植物を冬の寒さや霜から守って生き延びさせるための管理方法です。屋外に置いている鉢植えを室内に取り込んだり、花壇の土の表面にワラや落ち葉などを敷き詰めたりします。

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できます。冬は水やりの間隔をあけ気味にしてください。

茎が伸びるとしだいに木質化

木質化とは、もともと茎が柔らかい植物の茎や枝が、時間の経過とともに固く、木のように変化する現象を指します。木質化は植物の体内にリグニンという物質がふえることによって起こるとされています。

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して、姿が乱れます。梅雨入り前や秋口に株元から1/3ほどに切り戻し

切り戻しとは、伸びすぎた枝や茎を途中で切り詰める作業で、植物の形を整えたり、次の花や芽の発生を促す目的で行います。開花後に行うことが多く、風通しをよくし、病害虫の予防にもつながります。

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て整枝するのがおすすめです。切り戻し

切り戻しとは、伸びすぎた枝や茎を途中で切り詰める作業で、植物の形を整えたり、次の花や芽の発生を促す目的で行います。開花後に行うことが多く、風通しをよくし、病害虫の予防にもつながります。

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た茎は10㎝ほどに切り、2時間ほど水につけてからタネまきやさし木用の用土

用土とは、植物を育てるために使う土のことです。植物の種類に合わせて、水はけ、保水性、通気性、栄養のバランスを考えてつくられています。園芸店では「観葉植物用」「野菜用」「多肉植物用」など、目的別の用土が販売されており、初心者でも使いやすくなっています。

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にさして、株をふやせます。

【ガーデニング】初春から初冬まで長く咲く!ゼラニウムで“絵になる窓辺”づくり[多年草](画像11)

茎を切り戻す

【ガーデニング】初春から初冬まで長く咲く!ゼラニウムで“絵になる窓辺”づくり[多年草](画像12)

茎ざし

丈夫で育てやすく、長期間咲き続けるゼラニウムを、この春は育ててみませんか。

※2024年4月10日に配信した記事を再編集しています。

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