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【ガーデニング】育てて楽しいハーブ【オリーブ】の栽培方法と活用アイデア2選

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ゆうゆう編集部

「ハーブは暮らしに役立ててこそ、楽しい!」と話すのは、長年にわたってハーブを育て、その利用法を研究してきた桐原春子さん。本連載では、毎回1種類のハーブを取り上げ、栽培方法や活用方法、歴史などを教えていただきます。今回は【オリーブ】です。

本連載の他、桐原春子さんの記事は↓↓
桐原春子さんの育てて楽しむハーブ生活

平和の象徴として親しまれる【オリーブ】

オリーブ油の原料となる植物で、平和の象徴として古くから親しまれてきました。樹形や葉色が素敵で人目を引き、クラフトや観賞用としても大人気です。

別名/オリバ 
科名/モクセイ科
性質/常緑高木 
樹高/7~15m

暮らしに欠かせない伝説的ハーブ

オリーブは地中海沿岸などが原産で、暮らしに役立つハーブとして先史時代から栽培されてきました。

「紀元前3000年にはすでに重要な交易品で、現在に至るまで南フランス、イタリア、スペインなどで長く栽培が続けられています。樹齢1000年以上の木が今なお実をつけるそうで、寿命の長さは伝説的でもあります」と桐原春子さん。 

西欧に与えた文化的影響力も多大で、「聖書にもノアの方舟をはじめとして何度も登場しますし、ギリシャ神話では都市アテネの誕生にオリーブが深く関わっています」。

また、オリーブは樹形の美しさでも人を魅了してきました。

「葉の表が暗緑色、裏がシルバーグレーで、姿に異国情緒があります。洋風の住宅や庭に調和し、シンボルツリーにも盛んに利用されています。枝が細めでクラフトにも使いやすいですよ」

健康や美肌作りに役立つ油分が豊富

オリーブの果実にはオレイン酸など良質な油分が豊富に含まれ、実を圧搾して食用油にする他、美容にも利用されます。実を塩漬けにしたものや、タネを抜いてアンチョビーを詰めたものなど、さまざまな加工品が出回っています。

「実は緑色も熟した黒も利用できますが、強い渋みがあるので食用にする場合は渋抜きが必要。包丁で切り目を入れて塩をたっぷりまぶし、容器に入れて冷蔵庫で3週間以上保存。水につけて塩抜きをしてから食べます」

なお、実の収穫が目的の場合は1本では実がつきにくいため、複数の品種を一緒に植えるのがポイント。

「栽培環境は日当たりのよい、やや乾燥ぎみの場所を好みます。鉢植えでも元気に育ちます。葉をよく観察し、害虫がついたら取り除きます」

ひと鉢あるだけで洋風の雰囲気に

2種のオリーブの苗をハンギングポットに入れて外壁に吊るしました。小さな苗でも、つややかな暗緑色の楕円形の葉にオリーブの風格が感じられます。しばらくしたらひと回り大きな鉢に植え替えて。数年後、受粉が順調であれば緑色の実をつけ、完熟すると黒紫色に変化します。

植え替えとは、鉢植えや地植えの植物を別の場所や容器に移して育て直す作業を指します。生長に伴って根詰まりを起こしたり、用土の養分が不足したりした場合に必要で、植物の健康を保つために欠かせない手入れのひとつです。時期としては休眠期や生長初期が適していて、新しい用土や大きな容器、広い場所に植え替えることで根の活性化を促します。根の状態を確認しながら丁寧に行うことで、再び元気に育ちやすくなります。

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高木とは、生長したときに一般的に5メートル以上(または2〜3メートル以上)の高さになる樹木を指します。ケヤキ、イチョウ、サクラなどが代表的で、街路樹や公園樹、シンボルツリーとして親しまれています。根が広がりやすく、生長スピードも品種によってさまざまなため、植栽の際には周囲の環境や将来のサイズを十分に考慮することが大切です。高木は四季折々の景観を彩るだけでなく、日陰をつくり、風を和らげるなど、暮らしに心地よさを与えてくれる存在です。

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樹高とは、地面から樹木の最も高い部分までの高さを指す言葉で、庭木やシンボルツリーを選ぶ際の重要な目安となります。植物の種類や品種によって最終的な樹高には大きな差があり、適切な樹高を見極めて植栽することで、住宅や周囲の景観と調和したガーデニングが実現できます。また、生長のスピードや剪定のしやすさにも関わるため、メンテナンスの観点からも考慮すべきポイントです。

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樹形とは、樹木の全体的な形や姿のことで、自然に育ったままのものから、人の手によって整えられたものまで、さまざまなスタイルがあります。たとえば「立ち性」「横張り性」「ほうき状」などがあり、ガーデニングでは庭のデザインやスペースに合わせて選ぶことが多いです。また、剪定によって希望の樹形をつくることも可能で、生け垣やシンボルツリーなどにおいて重要な要素となります。理想的な樹形を保つためには、生長の段階に応じた手入れや剪定が欠かせません。

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果実とは、花が受粉・受精した後に子房などの部分が変化してできる構造で、植物が種子を守りながら分布させるための重要な器官です。トマトやリンゴのように肉厚で食用になる果実もあれば、タンポポのように乾燥して風に乗るものなど、形や機能は多岐にわたります。果実の成熟過程や構造の違いは植物の分類学においても重要な手がかりとされています。

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品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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受粉とは、花の雄しべから出た花粉が雌しべの柱頭に移る過程のことを指します。これにより植物は種子を作る準備を整えます。受粉には風や昆虫による自然交配と、人の手で行う人工受粉があります。ガーデニングでは受粉状況を見守り、必要に応じて人工的に補助することで、果実や花のつき方を高めることが可能です。効率よく美しい庭を育てるためにも、受粉の仕組みを理解しておきましょう。

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