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貯まる人になる!「お金のメンタル」のコントロールとは? 中道あんさん流 家計術

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中道あん

そして、支払い方法にも同じようなことが起きます。

現金とクレジットカードでは同じ金額を使っているのにも関わらず、心理的負担に差があります。現金で支払う場合は、同じ金額でも支出が大きく感じられますが、クレジットカードで支払う場合にはその感覚が鈍くなります。やはり物理的に財布から現金が離れると、お金を使った、支出した!と感じやすいです。一方、クレジット払いは一時的に支出が見えなくなるため、支出の痛みを感じにくくなります。つまり、同じだけお金を使っていても支払う方法が違うだけで気持ちの負担に差がでます。

専業主婦時代は浪費グセがあり、つい気やすくクレジット払いにして、後から青ざめるなんてしょっちゅう。赤字家計をボーナスで補填するという自転車操業でした。「ボーナスがあるからまぁええか」って思っていた若かりし私に言いたい。いったい何がいいんだろうか?(笑)

月々1500円のオンラインサロンに入っていたときがあります。ほんの最初だけ参加して、あとはずっと幽霊会員でした。来月こそ有効に活用しようと思うのですが、また同じことの繰り返し、あるとき、年間いくらになるのか計算すると1万8千円という現実。申し込むときに1500円ならば、まぁいいか。と思ったのですが、年払いの1万8千円の一括払いだったら、ためらっていたかもしれません。

小分けに支払う場合、月々の支出が少額に感じられるために負担が軽く感じられます。逆に一括払いは一度に大きな金額を支払うため、心理的な抵抗が大きくなります。企業はこのような人の行動心理を理解してマーケティングや価格設定、PR戦略に活用することで消費者の購買意欲を高めることができます。

つまり、ローン払いやサブスクリプションはよくよく考えてから利用しなければいけないお金の払い方なのです。

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