中道あんさん流 貯金できない人におススメする「お金」の管理術とは?
人生100年時代というなら、50代はまだ半ばですね。忙しい毎日を過ごしているみなさんは、5年後、10年後が見えていますか? わかっていることは、のんびり隠居なんて夢物語ということ。それなら不安を抱えたままにしないで、何かできることをしたい! トップブロガー中道あんさんのおすすめは、貯金ができない人こそ読んでほしい、お金の管理術です。
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中道あんさん流 50代から見直したい、お金との向き合い方とは?「なんとなく」を手放すススメ
私は月末になると「お金」の流れをチェックするために、エクセルを使って貯蓄残高を入力しています。家計簿をつけて「お金」の管理をしたいけれど続かない。という悩みはよく聞きます。そんな人でもできる、月に1度だけ、「お金」が入っている銀行や証券口座の残高(資産と負債)の金額をエクセルで作った一覧表に入力するだけの簡単なお金管理術です。
実は結婚してから、ずっと家計簿をつけていましたが、それだけでは、いくら貯蓄があって負債がいくら残っているのか把握できていませんでした。私の場合は、起業をきっかけに「お金」の流れを把握する必要性をほんとうに感じて、貯蓄残高で家計管理をするようになったのです。コロナ以降起業がブームになっていますが、どんな小さな起業でも経営者意識を持つことは大事です。経営者にとってキャッシュフローの管理は外せない仕事です。
キャッシュフローとは、お金が入ってくる流れと、出て行く流れを把握して財務状況を健全にすること。それは家計でも同じなのです。チェックするポイントはただ一つ、先月と比べて今月に「お金」が増えていれば「問題なし」というものです。つまり、赤字を出さないようにお金を使うことを意識しています。一時的に税金の支払いなどで、ドカンと減ることがありますが、そういう場合は備考欄に特別支出として「○○に○万円」と記入しておくことで、翌年の備えにもなります。
この管理方法を始めて5年ですが、少しずつでも「お金」が増えているという実感が持てることで、だんだん貯金体質になっていきました。やはり、「お金」が増えていく過程を見ることで「これ以上減らしたくないというデッドライン」が出来上がります。すると、その線以上を保持しようとしてお金の使い方も変わっていきました。
無駄使いと分かって「お金」を使ってしまう人はあまりいないでしょう。でも、自分では気づかないうちに、なんとなくお金を使っているものです。私は、たとえ100円のものでもクレジットカードで支払います。理由は、クレカポイントを貯めてマイルやホテルの無料宿泊をするためのチリツモ行動です。
そして、カードの利用明細を見れば、使った「お金」の内容や合計も一目瞭然。カード会社のアプリをダウンロードしておき、時々スマホで内容をチェックします。すると、今月は「外食費を使い過ぎているから、もう食事に出かけるのを止そう」などと支出に歯止めをかけることができます。
そして、もうひとつ、ときどき、「あれ?これは何に使った費用だ?こんなの使っていない……」という覚えのない支出を発見することがあります。これは、なんとなく消費してしまって覚えていない「お金」なのです。お金が貯まらない人というのは、きっとクレジットカード明細を見て「何に使ったのか分からない費用」が多いのではありませんか? それが少額だったとしても塵も積もれば山となり、年月を重ねれば大きな金額になるはずです。
使っていないのに、お金が貯まらないという人は、食べていないのに太ってしまうという勘違いと同じです(私のこと)。しっかりクレジットカードに利用明細をチェックして「使途不明金」を減らしていきましょう。
そして、できれば、購入したものがしっかり使われているか確認してください。もし、使われていないようなものがあれば、衝動買いをしていないかふり返ってみましょう。買ったあとを確認することで、自分の「お金」の使い方のクセが分かるようになります。