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【ガーデニング】コンパクトにも、つる性にもなる優美なバラ。真夏のバラ栽培はハダニに注意!

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吉原美奈子

【ガーデニング】コンパクトにも、つる性にもなる優美なバラ。真夏のバラ栽培はハダニに注意!

窓辺を彩る、ゆるいカップ咲きの可憐な‘ピーチ ブロッサム’。イングリッシュローズのカタログから消えてしまった貴重なバラで、低めのフェンスにも向きます。(筆者撮影)

バラにはコンパクトな株バラと枝が長く伸びるつるバラがあります。でもそのどちらにも使えるバラがあるのをご存じですか? 今回はそんな便利なバラ、シュラブローズについてお話しするとともに、真夏のしつこい害虫ハダニの防除法も紹介します。

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あなたのバラは株バラor つるバラ?

バラは種類がとても多いため、色や花形でグループ分けするなど、いろいろな分類の方法があります。中でも樹形の違いで分類するのは最もポピュラーな方法で、花壇などに植える一番なじみ深い株バラ(ブッシュ、株立ちともいう)、枝が長く伸びるつるバラ(クライミング、クライマー)、樹形が小ぶりなミニバラなどに分けられます。

自分の庭やベランダにバラがほしいとき、どんな風に植えて楽しみたいのかをイメージし、それに合った樹形のバラを選ぶことがとても大切になってきます。筆者の知人で、「フェンスのそばに植えたバラをどう育てたらいいの?」と聞いてくる人がいましたが、バラの名前も、それが株バラなのかつるバラなのかも分からないため、おおまかなアドバイスしかできなかったことがありました。

せめて自分のバラが株バラ、つるバラ、ミニバラのどれに当たるのかは把握しておきたいもの。苗や鉢植えバラを買ったときは必ずラベルを保存しておきましょう。

‘ゴールデンセレブレーション’。枝を切っても使えますが、枝を這わせるほど長く伸びて大きめのフェンスにもぴったり。大輪で香りもよく、満開の時は豪華です。

シュラブで枝が直立ぎみに伸びる‘ルージュ ピエール ドゥ ロンサール’。背が高めの株バラとしても、枝を伸ばしてオベリスクにも素敵。とても丈夫です。

枝を切れば株バラに、伸ばせばつるになる!

さて今回のテーマですが、上記の株バラとつるバラの中間のタイプにシュラブローズ(半つる性、シュラブともいう)というタイプのバラがあります。半つる性という名の通り、枝を短かく切れば大きめの株バラのような樹形になり、枝に長い支柱を立てたり、フェンスやアーチに這わせれば、枝が長く伸びてつるバラのようにも使えます。

株バラとつるバラ、どちらにしたいか決めかねているとき、また、小ぶりのフェンスやアーチに軽くつるバラを這わせたいと思うときにぜひ使ってみてください。
人気のイングリッシュローズは基本、シュラブローズですし、フレンチローズにもシュラブはたくさん揃っています。

おすすめのシュラブは多数ありますが、‘ウイリアムモリス’、‘ゴールデン セレブレーション’、‘メアリー ローズ’、‘パット オースチン’、‘グラハム トーマス’、‘LDブレスウェイト’などはイングリッシュローズの息長い名花です。
フレンチローズにも‘ナエマ’、‘ローズ ポンパドゥール’、‘シャンテ ロゼ ミサト’などシュラブの名花はたくさん。香りがよく、冬に枝を短く剪定して株バラにも、つるバラとしてフェンスやオベリスクに這わせてもエレガントにまとまります。

‘ストロベリーヒル’。中輪カップ咲きで花弁の縁に少し切れ込みがあるのが印象的。枝を切っても、伸ばしてアーチに這わせても可愛い。

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