知ってる?老眼を進行させないコツ。老眼鏡向きのメガネフレームも!
Q 老眼鏡の値段はピンキリ。なぜ、そんなに差があるの?
A レンズの素材、設計、表面処理の差
レンズの場合、レンズの素材、レンズの設計、表面の処理(コーティング)によって価格が変わります。
一般的にレンズの度数が強くなると、レンズの厚みが増します。「度数が強いけれどより薄いレンズにしたい」などのこだわりがあったり、レンズ設計が複雑になると、レンズの価格は高くなります。
また現在、眼鏡専門店で売られているメガネはほぼUVカット機能がついていますが、さらに「より傷つきにくい」「花粉がつきにくいコーティングをしてほしい」などの希望があると、それによっても価格は上がります。
フレームは素材、小さなバネの加工などの差によって、価格差が生まれます。「高価なフレームはもったいない」という考え方もあります。でも良質なフレームはかけ心地もよく、お気に入りのフレームを1つ購入すれば、レンズだけを入れ換えて長く使うこともできます。
Q 老眼が治ることはありますか?
A 加齢とともに進行するもので、治ることはありません
老眼は老化現象の一つです。ですから老眼鏡で矯正しない限り、いったん見えにくくなったものが見えやすくなる、ということはありません。ただしごくまれですが、水晶体の真ん中がかたくなるタイプの白内障になると、近視が強くなる場合があります。こういう場合、以前は見えにくかった手元が見えるようになるので、「あれ? 老眼が治ったのかしら?」と勘違いすることもあるでしょう。
いずれにしても、見え方に変化があった場合は病気の有無をチェックする、現在の自分の眼の状態に合った老眼鏡を選ぶため、眼科を受診しましょう。
※2023年5月23日に配信した記事を再編集しています。
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教えてくれたのは
近藤真紀さん
光学機器メーカーHOYAのメガネレンズ部門 商品部プロモーション企画に所属。メガネで毎日を快適にしてもらいたい想いを込め、全国の眼鏡店向けの販促物提供や消費者向けにメガネレンズの情報配信などを担当している。
両国眼科クリニック院長
岩崎美紀
1990年、東京女子医科大学卒業後、同大学眼科学教室に入局。済生会川口総合病院、朝霞台中央病院に勤務した後、2000年に東京女子医科大学眼科教室助手となる。六本木ヒルズクリニック創設時より眼科医長を務め、2012年より両国眼科クリニック院長に就任。
1990年、東京女子医科大学卒業後、同大学眼科学教室に入局。済生会川口総合病院、朝霞台中央病院に勤務した後、2000年に東京女子医科大学眼科教室助手となる。六本木ヒルズクリニック創設時より眼科医長を務め、2012年より両国眼科クリニック院長に就任。