【料理家・飛田和緒さんのキッチン拝見】愛用の器、50代に合った調理道具とは?[後編]
50代。今の年齢に合ったお気に入りの道具たち
50代になって、愛用の道具にも少しずつ変化があった。
「重たい鍋が苦手になりました。炊飯用の土鍋も重いので、洗うのも干すのも少しだけたいへんになり、軽い鍋も使うように。ル・クルーゼも重たいので出番が少なくなったかな。もともと多かった雪平鍋の出番が、さらに増えてきましたね」
炒め物も雪平鍋でしている。
「深さがあるので飛び散らなくていいんです。火加減さえ気をつければ焦げつきません」
どっしりしていて刃あたりがよく、汚れの目立たない黒いまな板
飛田さん一押しのまな板は「包丁にやさしいまな板 黒」。サイズ違いで持っている。「どっしりしていて動かず、包丁の刃あたりがやさしいの」。包丁は「日本橋木屋」や鎌倉の「菊一」のものを愛用。
ご飯炊きには、炊飯用土鍋と軽いセラミック加工の鍋
18歳から土鍋でご飯を炊いてきた飛田さん。「最近は炊飯器も使うようになりました。余裕があるときは土鍋(写真左)で炊きますが、セラミック加工の鍋(写真右)も重宝しています」
軽くて火の通りがいい雪平鍋の出番が増えている
「持ち手のない雪平鍋は重ねて収納でき、コンロに並べてもじゃまになりません」。もともとついていた持ち手をはずして使っている鍋もある。使うときはヤットコではさむ。
ル・クルーゼの鍋は白2つと揚げ物用だけに厳選
「たくさん持っていたル・クルーゼですが、白だけを残して他は処分しました。赤い片手鍋は揚げ物用に使っています。黒く焦がしてしまったけれど、とても使いやすくて手放せません」
使い続けるうちに味わいが出てくる天然素材の道具
軽くて、吸湿性にすぐれる天然素材のせいろやおひつ。「木や竹など天然素材のものは、機能性はもちろん、使い続けるうちに色や手触りなど味わいが出てくるので愛着がわきます」
※この記事は「ゆうゆう」2024年3月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
撮影/松木 潤(主婦の友社) 取材・文/田﨑佳子
※2024年2月13日に配信した記事を再編集しています。
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