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【建築デザイナーのお宅拝見】ひとり暮らしにちょうどよいキッチンとは? 井出しのぶさんの実例

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ゆうゆう編集部

最も長くいる場所だから家はキッチンありき

井手さんが住宅を設計する際、まずキッチンの場所を決めることが多いのだそう。この家もしかり。なぜなら井手さんにとって、キッチンは何より大切な場所だから。

「家族の中で料理を担っている人の多くはそうだと思うんですが、私が家の中でいちばん長くいる場所はキッチン。子どもが自立して、ひとりで暮らすようになってからも、それは変わりません。家はキッチンありきだと思っています」

だからこそ、少しの不便さもストレスも我慢したくないのだと井手さんは言う。現在、設置されているシンクとコンロも、使い勝手のよさを追求して入れ替えたものだ。

「もともと、I型の大きなシステムキッチンが入っていたんです。でも買い物から帰ってきて食材を冷蔵庫にしまうとき、いちいちキッチンカウンターをぐるりと回らなければいけないのが面倒で。それでシンクとコンロをそれぞれ独立させたら、動線がスムーズになってストレスも解消。レンジフードとIHコンロ、グリルは以前のものをリユースしました。このグリル、溶岩石が入っているからお肉がすごくおいしく焼けるの。スーパーで買ってきた焼き鳥も、炭火で焼いたみたいにふっくら焼き上がるんですよ」

工夫が随所に。自分仕様のキッチン設備

井手さんが造る家には必ずあるという、キッチンの勝手口。「動線もよくなり、ゴミ出しや洗濯物干しが格段にラクに」

上左/もともとあったシステムキッチンから取り外したグリルとIHコンロをリユース。下部の収納は、大工さんの造作。

上右/着物用のたんすを模した、食器用の収納棚。「上部にすき間があるから、引き出しを開けなくても中がのぞけて便利なんです」 

上左/シンクの側面には、どうしても使いたかったという大谷石を自ら貼った。

上右/コンロ下の引き出しに調味料を収納して、使いやすく。

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