【月12万円で生活する50代ブロガー】老後に備える、団地暮らし「好きなことにはお金を使っています」
年金暮らしはまだ先の話……という50代でも、今後の暮らしを考えるうえで、お金を整えることは必須項目! どんな心づもりをしておく? 具体的に何をすればいい? 『自分サイズのすっきり大人暮らし』(主婦の友社)から、人気ブロガー きんのさんの暮らしをご紹介します。3回に分けてお届けする、第1回は、月12万円のプレ年金生活について。
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プロフィール
きんのさん
80代の母の介護をきっかけに都内の分譲マンションから築50年超えの団地に転居。ブログ「団地日記」では、団地暮らしの魅力や月12万円生活を発信し、幅広く支持されている。
https://small-gold.muragon.com
お金をかけずに生活の質を上げる。それが私の節約
現在は古い団地で暮らすきんのさん。以前の住まいは新築分譲マンションでした。
「37歳で離婚し、がむしゃらに働いてお金を貯めマンションを購入しました。でも、離れて暮らす母に見守りが必要になり、母が住む団地に移ることにしたのです」
振り返ると、人生で最もお金がなかった時期は離婚直後と団地への引っ越し直後。
「マンションは希望額で売却できましたが、団地をフルリノベーションしたため貯蓄の大部分を使い果たしてしまったのです。老後資金をどうしよう、と考えたときに思いついたのがプレ年金生活でした。世間の情報に惑わされず、私の場合は月にいくらあれば生活できるのかを試算。12万円あればやっていけることがわかり、年金生活を迎える前にお試しで実践している最中です」
ただし、できるだけ節約して残金を増やしたいというわけではありません。
「この範囲内ならお金を使っていいよ、という感覚です。だから節約が苦しい、辛いと思ったことはなく、むしろ楽しんでいて、『今月もクリアできた!』と達成感を味わっています」。
きんのさんにとって月12万円生活は、お金の価値以上に豊かな暮らしを送るための実験です。
「1万円のものが欲しくても、予算が足りなければそれと同価値のものを自分の工夫と行動で手に入れる生活。同じ金額でも、工夫次第でその価値や生活の質はどんどん上がると思っているんです」
きんのさんいわく、お金は使うためにあるもの。
「葬式代を貯めることが目的ではなく、好きなことにお金をかけるために、日々節約をしているんです」
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