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【ガーデニング】半日陰でもきれいに咲くバラ。品種の選び方を丁寧に解説

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吉原美奈子

【ガーデニング】半日陰でもきれいに咲くバラ。品種の選び方を丁寧に解説

弱い光の中で咲くラベンダー色のバラ。紫系のバラは曇りの日や夕暮れの光の中でふんわりと浮き上がるように咲き、よりミステリアスに見えます。

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バラは日当たりを好む植物。でも日本の住宅状況では十分な日照が確保できる住まいはそう多くはありません。最低どれくらいの日照時間があればバラは咲くのでしょう? また、半日陰でも無理なく育てられるバラもご紹介します。

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一重の‘淡雪’。小輪ですが白の花弁に黄色の花芯をつけて人目を引きます。半日陰でも咲き、つる仕立てにもでき、和風の庭にも合うという使い勝手のよいバラです。

バラにとって理想の日照時間は1日5時間

本来、バラは丈夫な植物で適切に世話をしていれば20年、30年と花を咲かせてくれるほどです。しかしそのためにはよい植栽環境を用意してやることが必要です。よい環境とは日照と通風が確保できる場所で、特に日照はバラの美しさや健康、寿命に決定的といってよいほど大きな影響を与えます。

バラの専門書などでは、1日で5時間以上日が当たる場所が適地と書かれています。庭にまとまった広さがあり、南向きで周囲に高い構造物がない場合はこの条件にマッチするはずです。こうした庭では植えつけ時によい土さえ入れてやれば、ほぼ問題なくバラは育ちます。

大輪で温かみのあるピンクの花を咲かせるイングリッシュローズの‘イブリン’。イングリッシュローズには日照が4時間ほどあれば咲くものも多く、カンカン照りよりは柔らかい光のほうがきれいに見える気がします。

最低でも3~4時間の日照を確保する

バラを植えようと思ったら、植え場所にどれくらい日光が差すのか一度じっくりと観察してみましょう。特に都市や近郊の一般家庭では、たとえ南庭であっても近隣に建物が建っていたり樹木が植えてあったりして、それほど日照に恵まれているわけではないことが多いものです。

庭の数カ所を1時間おきに定点観測すると日照を正しく把握できるので、一度試してみてください。意外に思い込みで植栽場所を決めていることもあるのです。

さて、5時間の日照がないからといってバラ栽培をあきらめることはありません。最低3~4時間の日照がある半日陰の場所であればバラは育ちます。筆者も北東の玄関の植え込みにバラを植えていたことがありますが、生育期である春~秋には6時半~10時前まで強めの光が当たり、枝はやや徒長(長く伸びる)しますが、5月は道行く人にほめてもらえるほどでした。秋バラもきれいに咲きました。

丈夫な修景バラの‘ラベンダードリーム’。花付きがとてもよく、紫色の花を群がるように咲かせます。大きめの茂みになり、小型のつるバラとしても使えます。

白いロゼット咲きの‘ボレロ’。うつむき加減のはかない風情ながら黒点病に強く、株の形もまとまりやすく、半日陰にも向く育てやすい花。たくさんの花を咲かせます。

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