【ガーデニング】半日陰でもきれいに咲くバラ。品種の選び方を丁寧に解説
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吉原美奈子
半日陰の庭では一にも二にも強健なバラを
さらに、上記のような日照の少ない庭では強健なバラを選ぶことがとても大事です。日照条件が悪いとバラは光を求めて枝を上に伸ばすため、前述のようにひょろひょろと徒長しがちで株ががっしりと育ちにくいのです。また日照が少ないと病害虫の被害にも合いやすくなります。
品種を選ぶときは花の美しさだけでなく、強健であるか、病害虫に強いかをしっかりチェックしましょう。黒点病に強いことは必須条件です。
また1輪の美にこだわるより全体の集合美を重視するのもポイントです。半日陰では花の数は少なくなりますが、カタログに「花付きのよい」という文言があればそれなりににぎやかに花を咲かせてくれます。むしろほどよい花付きで上品に見えることさえあり、半日陰の庭の救世主になってくれますよ。
具体的には、ノックアウトシリーズの各バラ、アスピリンローズ、ボレロ、ローブリッター、ファビュラス!、ホーム&ガーデン、淡雪、ラベンダードリーム、クイーンエリザベス、桜霞、アンジェラ、などは問題なく育てられるでしょう。
イングリッシュローズにも日照が4時間程度で咲くバラは多く、クイーン・オブ・スウェーデン、レディ・オブ・シャーロット、ブライス・スピリット、ジュード・ジ・オブスキュア、スノー・グースなどがあります。フレンチローズではナエマ、ラ・ローズ・ドゥ・モリナール、シャンテ・ロゼ・ミサト、クロード・モネなどがおすすめです。
また近年では、市場に出るバラは強健であることも必須条件になりつつあるため、迷ったら作出年の新しいバラを選ぶというのも一つの方法といえるでしょう。
※2023年10月7日に配信した記事を再編集しています。
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