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【ガーデニング】グラス入門 鉢植えや狭い場所でも楽しめる【8選】

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光武俊子

庭やベランダでナチュラルな雰囲気を楽しみたいという方に、おすすめしたいのがグラスです。近年は流通する種類が増え、きれいな葉色や魅力的な花穂をもつものが目立ちます。小さな庭でも使いやすく、花とも組み合わせやすいグラスを紹介しましょう。 

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人気のグラスとはどんなもの?

グラスとは細長い線形の葉で、夏から秋に花穂を出す植物です。イネ科やカヤツリグサ科のなかで、ススキやカレックス、ペニセタムなど、園芸的に魅力のあるものをオーナメンタルグラスと呼んでいます。

日本でも十五夜に飾るススキ、下草に使うフウチソウやジャノヒゲなどが利用されてきましたが、欧米では風に揺れる風情や長く楽しめる花穂、庭のアクセントになる植物として人気です。とくに近年のナチュラル志向で広く親しまれるようになってきました。

日本でも多彩な品種が流通するようになり、ナチュラリスティックなガーデンで大胆に植栽されたグラスが注目されています。とても丈夫で大株になりやすいため、小さな庭やベランダの鉢植えでは使いにくいという心配がありましたが、コンパクトな品種を選べば大丈夫! 狭い場所でも楽しみやすいグラスを紹介します。

ピンクのペチュニアやマンデビラと‛パープルファウンテングラス‘

鉢植えや狭い場所で楽しめるグラス8選

青みを帯びたシルバーの美しい葉色【フェスツカ・グラウカ】

草丈:30~50㎝

ヨーロッパに約300種の仲間があるフェスツカ。なかでグラウカの青みがかった銀白色の葉は印象的で、ピンクや紫色の花々とよく合います。コンパクトにまとまる草姿も愛される理由のひとつ、1年中楽しめる常緑性です。日本の気候では蒸れやすいため、水はけよい用土で育てましょう。

ブルー系の葉にピンクの花穂で人気【メレニス‛サバンナ’】

草丈:30~60㎝

切り花では以前から「ルビーグラス」の名前で流通していました。ピンクの花穂が初夏~晩秋まで楽しめ、その後に綿状のタネになります。ドライフラワーにもぴったり。夏の暑さに強いものの、南アフリカ原産で寒さには弱くて冬は地上部が枯れますが、寒冷地以外は地植えで冬越しできます。

ドーム状の草姿に美しい穂が次々に【ペニセタム・ビロサム】

草丈:50~60㎝

キツネの尻尾を思わせる柔らかな穂を、夏から次々に立ち上げて涼しげな雰囲気です。アフリカ原産なので寒さには弱いものの、マイナス10℃以上あれば地植えで冬越しできます。乾燥気味に育てると、秋にもふんわりとまとまりよい草姿に。ほかの草花との混植もしやすいグラスです。

ふんわりした質感が愛される【スティパ‛エンジェルヘアー’】

草丈:30~100㎝

中央アメリカなどに自生する雑草から観賞価値の高いものをスティパと呼んでいましたが、いまはナセラ属などに分類されています。なかで繊細な雰囲気の‛エンジェルヘアー’は一番人気。大株に育っても倒れ込んでかさ張らず、周囲の草花を優しく包んで浮かび上がらせます。

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