【ガーデニング】パンジーとビオラは何が違う?初心者に役立つ、間違いやすい「似た花」の基礎知識
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光武俊子
花のかわいい多肉系グラウンドカバー ポーチュラカとマツバボタン
ポーチュラカとマツバボタンもポーチュラカ(スベリヒユ)属の仲間です。多肉質の茎葉を這うように伸ばし、初夏から秋までつぎつぎに花を咲かせるので、花も楽しめるグラウンドカバーとして重宝します。
かつてはマツバボタンが一般的でしたが、近年はポーチュラカが多く見受けられます。人気の理由は、マツバボタンが一年草なのに対して、ポーチュラカは多年草だからでしょうか。ポーチュラカは花数も多く、マツバボタンより長く咲きます。
花はよく似ていますが、葉の形の違いで見分けられます。マツバボタンは名前のとおり松葉のように細い形なのに対して、ポーチュラカはへら状の丸葉です。
冬の庭やベランダを彩る花木 サザンカとツバキ
冬も光沢の美しい葉を残し、風情ある花を咲かせるサザンカとツバキ。どちらも日本原産でツバキ属の常緑低木です。よく似た花ですが、サザンカは品種によって10月ごろから咲き始め、ツバキは12月ごろから咲きます。その後は春まで開花期が重なるので、やはり見分けにくいわけです。
違いがわかりやすいのは花の咲き方と散り方。サザンカは花弁を横に開いて咲き、ツバキは花弁を半開したカップ状に咲くものがほとんどです。また、咲き終わるとサザンカが花弁を散らすのに対し、ツバキは花首から全体がぽとりと落ちます。
古くはそのさまを嫌う向きもありましたが、一方で多くの園芸品種が作り出されていて、サザンカにはない黄色系の花も誕生しています。
似ている花の多くは同じ属の仲間ということがわかりました。それでも開花期や性質に微妙な違いがあることを知ると、花選びや育て方も失敗なくより楽しめるのではないでしょうか。
※2023年10月25日に配信した記事を再編集しています。
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