【初心者のガーデニング】多年草と一年草の違いとは?知っておくと役立つ「植物のライフサイクル」
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光武俊子
好きな花を上手に咲かせたい! 庭やベランダをきれいにしたい! と願うみなさんに、園芸の基礎知識をわかりやすく解説します。知っていると実際の栽培に役立ち、ますますガーデニングが楽しく&上手になるはず! 第1回は、多年草や一年草といった、植物のライフサイクルについてです。
▼秋のサルビア6選はこちらをどうぞ▼【ガーデニング】多年草「サルビア」6選で秋の庭をナチュラルに彩る
同じサルビアの仲間でも、この違いを知っておきたい!
前回、サルビアにはたくさんの仲間があることを紹介しました。そこでも触れたことが今回のテーマです。まずはクイズです!
以下の3種類のサルビアは何が大きく違うでしょう?
答えは、ライフサイクルです。
ライフサイクルとは、植物がタネから発芽して育ち、花や実をつけたのち枯れる(また休眠する)一生のパターンのこと。
A:サルビア:スプレンデンスは一年草。発芽してから1年以内に枯れます。
B:サルビア・レウカンサは多年草。発芽してから毎年生長しながら開花。冬に茎葉が枯れて休眠しても、春にまた芽吹きます。
C:サルビア・ミクロフィラは草花のように見えますが、多年草より丈夫で枯れない低木です。
同じ仲間でも送る一生はいろいろですね。
この違いを知っていると、長く育てたいか、季節ごとに植え替えたいか、自分のプランに適したサルビアが選べます。
ライフサイクルは生産にも影響するので、一年草はたいがい多年草や低木より価格がお手頃です。同じサルビアの苗でも「なんでこっちは高いの?」と思ったら、思い出してください。
サイクル別の分類をもう少し詳しく覚えよう!
開花期の長い花が多い【一年草と一~二年草】
一年草とはタネをまいて1年以内に開花して、枯れる草花です。秋にまいて春に開花する「秋まき一年草」と、春にまいて夏から秋に開花する「春まき一年草」があります。
ただし、パンジーやビオラなどのように、晩夏にまくと初冬から晩春まで長く咲き続けるものも。先に紹介したサルビア・スプレンデンス、アンゲロニア、ガイラルディア、ジニアなどは春にまくと、梅雨ごろから晩秋まで開花。一年草には長い開花期を誇るものが目立ちます。
二年草というのは、タネをまくと1年目に発芽しますが、咲くのは2年目というのんびりやさんです。ジギタリスやエリンジウム、カンパニュラ・メディウムなど。ビギナーさんにはさすがに栽培しにくいため、これらは生産者がタネまきしたポット苗でよく流通します。
本来は二年草でも、1年で開花するように改良された品種も登場して、一~二年草と表記する場合もあります。
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