【ガーデニング】秋バラを終えると、ローズヒップが実る季節!赤やオレンジで庭を彩る
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吉原美奈子
11月下旬になると秋バラも終わりを迎え、少し寂しい気分。でも秋はローズヒップが実る季節でもあります。花が少なくなった庭に温かみを添え、ティーにしてもほっこり美味しいローズヒップの魅力に迫ります。
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一重の野生バラから採れるローズヒップ
ノイバラやロサ・エグランテリア(別名スイートブライヤー)、ロサ・カニナ、ロサ・ルゴサなど、一重咲きのオールドローズや野生のバラ……。どれも一季咲きですが、春には白やピンクの香りのよい花を咲かせ、ロサ・エグランテリアはみずみずしい葉をこするとリンゴの香りを漂わせてくれました。
ロサ・カニナはドッグローズやイヌバラとも呼ばれ、園芸種のバラの台木にも使われる丈夫なバラです。ロサ・ルゴサは日本ではハマナスやハマナシと呼ばれるなじみ深いバラですね。これらのバラは、春の花が終わっても花がらを切らずに残しておくと、秋に赤やオレンジの実をつけて庭を彩ってくれます。
このバラの実はローズヒップと呼ばれ、観賞用としても美しいものですが、ヨーロッパでは古くから薬用に利用されてきました。バラは花弁が香料や化粧品に利用されることで知られますが、花ばかりでなく実もその栄養効果で注目を集めているのです。
ローズヒップは美肌に、風邪予防に効果大
ローズヒップはレモンの20~40倍ものビタミンCを含み、ほかにもビタミンA、鉄分、ポリフェノール、βカロテンなどを含む栄養の宝庫といわれています。
ビタミン類が肌のハリを保ち、冬の乾燥から肌を守るほか、風邪やインフルエンザの予防にも効果があるとされます。食物繊維も豊富なため便秘にも効果がありそうです。
ローズヒップを収穫したい場合、食用にするものですから無農薬で育てます。花付きがよければよいほどたくさんの実がつくのでよい土、よい環境で育てましょう。実は初秋から色づき始めますが、完熟する10~11月が収穫の適期です。12月に入ると実がかたくなるので注意してください。
また、自分で収穫したローズヒップを食用にする際は、少量からスタートするのが大切。不純物が混じっていたり、タネに緩下作用があるためお腹をこわすこともあるからです。心配な方や手軽にローズヒップの栄養を取りたい方は、市販の無農薬のローズヒップやティーバックを利用する手もあります。