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【ガーデニング】5月のバラ庭を夢見て、冬のうちに、さあ苗を植えよう!

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吉原美奈子

【ガーデニング】5月のバラ庭を夢見て、冬のうちに、さあ苗を植えよう!

パーゴラにピンクと黄色のつるバラが絡む庭。今年を振り返り、来年はどう誘引しようかと考えるのもこの時期の楽しい仕事です。枝の長さ、花色、開花時期などを想定し、最高の状態で咲くようにプランを練りましょう。

12月、気温が高めの日が続けば花が残っているバラもありますが、寒波が一気にやってくれば今年のバラもいよいよ幕引きです。代わって来年のバラのための作業がどんどん増えてくる季節。慌ただしい年末ですが、バラのお世話もしっかりと行いましょう。

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ブルーにペイントしたレイズドベッドからこぼれるように咲くバラ。日本では半つる性のバラには支柱やオベリスクを与えがちですが、こうした植栽スタイルも新鮮で、驚かされます。

冬はバラ苗の植え付けの季節

12月~2月はバラの苗を植えるのに最適な時期です。寒さで根が休眠しているため植えてもすぐに芽が出ることもなく、苗はじっくりと土になじみながら2月中旬以降の目覚めを待つのです。バラの苗は専門店やバラを多く扱っているガーデンセンターなどで求めます。

苗は花色や花形、花の大きさばかりでなく、枝がつる性なのか株立ちなのか、その中間の半つる性かなど樹形を確かめて購入します。ランブラー系など、枝が長く伸びる品種は小ぶりのアーチには向きませんから伸長も確認します。株立ちのバラであっても樹高、枝張りを確かめることは大切で、植え場所が狭い場合は横張り性(枝が横に広がって伸びるタイプ)の樹形より、上に伸びる直立性のものを選ぶとよいでしょう。ほとんどのバラは鉢植えにできますが、樹高が低めのコンパクトな品種なら扱いやすいはずです。

ブリティッシュグリーンのフェンスにピンクのバラを絡ませて。葉色とフェンスの色がぴたりと合っています。バラも開くとダリアのようになってチャーミング。

バラ好きなら一度は咲かせてみたいと思う名花 ‘ブルームーン’。庭にも鉢にも向き、つる性の‘つるブルームーン’もあるので多用途に利用できます。

太くてゴツい枝が出ている苗を選ぶ

秋から冬にかけて、大苗と呼ばれる苗が出回ります。バラは台木に接ぎ木をして生産されますが、大苗は専門業者が接ぎ木をしてから1年間畑でしっかりと養生した苗で、枝は太くしっかりとしていて、初心者でも安心して扱うことができます。

大苗には葉やつぼみはついていません。ごつごつとした枝だけなので良し悪しを見分けるのが難しいかもしれませんが、枝の数にはこだわりません。細い枝が多く出ているより、1本でもいいので太くしっかりした枝があるのが良苗といえます。

ただし、枝の数や樹皮の色、質感は品種によって異なるので、同じ品種同士で見比べることが大切。そのためにもバラを多く扱っている店で購入することをおすすめします。

ハイブリッドムスク系の‘コーネリア’。小~中輪のアプリコットピンクでウェーブする花弁がやさしげ。枝は伸びますが、わりとしなやかで誘引もしやすい。パーゴラからしだれさせても素敵です。

なお、大苗より長い間、鉢で育てられた鉢バラも売られていますが、こちらはすでにほぼ成木になっているのでいつでも購入でき、真夏を除いて植え付けが可能です。12~3月なら植え傷みもなく、安心して庭や好みの鉢に植えられます。

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