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【室井滋さん】の上機嫌で生きるコツとは?「反省して、謝って、次に進む!」

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ゆうゆう編集部

俳優であるだけでなく、エッセイストや絵本作家、さらに地元の富山県の「高志の国文学館」館長でもある室井滋さん。多忙な毎日の中でも「面白い」を見逃さず、ご機嫌で生きる秘訣を聞きました。

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PROFILE
室井 滋さん 俳優、作家

むろい・しげる●富山県生まれ。
早稲田大学在学中に映画デビュー。
『居酒屋ゆうれい』『のど自慢』などで多くの映画賞を受賞。
絵本『会いたくて会いたくて』など、著書多数。

「え~!?」と思ったら言う。ため込まないって大事です

「あ、ここ! ここなら大丈夫だと思いますよ!」

室井滋さんにインタビューした日は、小雨が降っていた。屋外で撮影する予定だったが、難しそうだ。急きょスタッフが建物内で撮影できる場所を探し始めたところ、室井さんが雨が当たらない場所を見つけてくれたのだ。

「ここで撮っちゃいましょ!」

ベテラン俳優とは思えない気さくさと対応力。しかも撮影が始まったとたん、雨はピタリとやんでしまった。

「よかった~! 実は私、こういうことが多いんですよね」

小さな運をしっかり引き寄せ、周囲まで笑顔にする。上機嫌で生きていくすべが、自然に身についている人なのである。

「いやあ、そうでもないんですよ。年をとったせいか気が短くなってしまって、すぐに『イヤだ』『それ嫌い』とか言っちゃうんです。よくないなぁって反省しています」と、謙虚に話す。

実は昨日も反省したばかりなのだ、と教えてくれた。

「あるところから、コメントを書いてほしいと依頼があったんです。でも締め切りまで4日しかないって聞いて、依頼を受けた事務所のスタッフに、『え~!? 明日から地方に行くのにそんなの無理だよ! 断って!』と強めの口調で言っちゃったの」

しかし、言い終わったらすぐに冷静になるのが室井さんだ。

「私が断ったら、先方も困るよなぁ、短いコメントなんだからすぐ書けたかもしれないのに……って。それで試しに書いてみたら、アッという間に書き終えちゃって、しかも、われながらいい文章なのよ(笑)すぐさっきのスタッフに電話して、『ごめん、もう断っちゃった?』って聞いたら、話し中で断れなかったって。『じゃあさ、すぐに原稿送りますって伝えて』って言ったら、スタッフにびっくりされました」

一瞬で書き上げた原稿は、先方に大いに喜ばれたそうだ。

「だったら最初から文句を言わずに書けばよかったんです。相手も喜ぶし、私も気持ちいい。でも……一回不満を口にしないといられないのよね~」

感情を無理やり抑えつけないことが、気持ちをうまく切り替えるコツ?

「そうだと思います。思ったことを一度言っちゃうと、『仕方がない、やるか!』って切り替わるんですよ。だから不満はため込みません。でも事務所のスタッフは、とばっちりですよね(笑)。それはちゃんと反省して謝りました。ごめんね~」

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