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【クリスマスローズの庭実例】白や紫の落ち着いた花色の花壇&和の植物とクリスマスローズが調和するガーデン【ガーデニング】

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園芸ガイド編集部

【実例②】 サクラがつくる木陰にクリスマスローズが広がる緑豊かな庭

熊澤良彦さん(兵庫県)

【ガーデンデータ】
庭の広さ:約50㎡
庭年齢:25年
クリスマスローズの株数:約200株

こぼれダネで増えた株が早春の主役

急坂が続く住宅街に、ひときわ高くそびえるサクラが目印の熊澤さんの庭。樹齢60年のサクラやマキ、ツバキなどの和木に、ハナミズキやジューンベリー、つる性のモッコウバラやジャスミンなどが絡まる、緑がちの日陰の庭です。その足元には、小波のように咲き広がるクリスマスローズが。

サクラの大木と緑の木製フェンスが目を引く。パーゴラにはキモッコウバラ。

十数年前、リタイアを機に本格的な庭づくりを始め、和の庭を洋の庭にリフォーム。ギボウシやハラン、シダやスゲの葉ものに、ケマンソウやヒメフウロなどの山野草、ハナニラなどの小球根で構成した「木と葉と野山の花を少し」の庭に。既存の和木は、洋の庭向きに仕立て直して残しました。

そのころに植え、こぼれダネでふえにふえたのがクリスマスローズ。

「好みより半日陰向きという点を優先し、数株ずつあちこちに植えておいたら、いまやクリスマスローズだらけに。丈夫で手間いらず、私のめざした庭にぴったりです」

下部を刈り込んだ古いツバキの足元にガーデンハイブリッドのクリスマスローズがあふれ咲いています。

手作りの構造物で庭をつないで一体化する

公道に沿った木製フェンスが同色のパーキングエリアやパーゴラと連なるように続いています。おしゃれでほどよく開放的、かつ機能的で、向こうにすけて見える緑の庭とともに、心地よい景観を生み出しています。これらの構造物はすべてデザインから製作、設置まで元工業デザイナーの熊澤さんの手によるもの。

4月中旬。芽吹き始めたサクラやハナミズキの下は、クリスマスローズのほかに、フッキソウ、ハラン、ユキノシタ。

スタンダード仕立てにしたツバキ2本でアーチに。フェンスの先は駐車スペース、右はコンサバトリー。

フェンスの足元の植え込みに広がるクリスマスローズ。ハナニラ、ニオイスミレ、ブルンネラ、エリゲロン、ギボウシなどといっしょに。

「デザインというのは、周りとのバランス。和の植物を洋の構造物とつなげたり、暮らしに不可欠な駐車場も、庭の一部として演出しています。でも味のある木製品も寿命は10年ほどですので、植物の成長ぐあいやサイクルを見ながら、順次作り直しが必要です」



※この記事は『クリスマスローズの咲く庭づくり』主婦の友社編(主婦の友社)の内容をWeb掲載のため再編集しています。

※2023年10月25日に配信した記事を再編集しています。

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